花にはそれぞれに決まった素敵な花言葉があることはご存知だと思います。花言葉とともに花をプレゼントすることで、相手との絆もさらに深まるでしょう。花言葉はなかなか覚えにくいものですから、是非ここでおさらいしていただきたいです。今回は、素敵な意味や由来を持つ花言葉を一覧でご紹介いたします。

花言葉はどうやって付けられる?

花言葉そのものの意味

素敵な由来の花言葉32選!花に込められた美しく儚いメッセージとは?
(画像=『BELCY』より引用)

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象徴的な意味を持たせるため植物に与えられる言葉で、一般に「バラの花言葉は愛情」のように植物と単語の組み合わせで示される。日本では、主に西欧起源のものを核として様々なバリエーションがあり、花をつけるものだけでなく、草や樹木にも花言葉が考えられている。花詞とも表記される。 引用元:Wikipedia

花言葉に絶対的な意味はなく、同じ花にも別の意味の花言葉がつけられることもよくあります。そして、花言葉は世界共通ではないため、意味を付けられたその土地のイメージにより変わります。これからも文化により、既存の花に新しい言葉が追加される可能性は大いに考えられます。

はじまりは17世紀のトルコにて

17世紀ごろのトルコには文字で直接言葉を送るよりも、花に意味を付けて相手に贈ることが素敵であると言われ、花言葉が流行りました。それから19世紀になると別の国でも花言葉が取り上げられ大流行し、瞬く間に世界中に広まりました。

日本では明治初期からスタート

日本で花言葉が広まり始めたのは、明治時代に入ってからのことです。最初は海外で使われている意味をそのまま使っていたのですが、次第に日本人の間でも花言葉を提案されるようになりました。現在では、生産者自身が花言葉を付けたり、販売会社が付けることも多々あります。

知っておきたい!ポピュラーな花言葉一覧

ここからたっぷり32選を一覧で!

ここからが本題です。今回は、数ある花言葉の中から素敵な意味を持つ花を厳選いたしました。愛情や友情を表す花や、プレゼントにしても素敵な意味のある花32選を一覧にして、たっぷりご紹介いたします。

色によって意味が変わるバラの花言葉

バラの花言葉はおそらく一番知っている方が多いでしょう。その意味は色によって異なり、さらには蕾やトゲにまで花言葉が付されています。プレゼントとしても喜ばれるバラですので、知っておくとさらにロマンチックに花を贈れます。

色ごとに変わるバラの花言葉

赤いバラ:情熱 美 愛情

白いバラ:純潔 尊敬

青いバラ:奇跡 夢の実現

黄色いバラ:嫉妬 友情

童謡でお馴染みチューリップの花言葉

チューリップは日本でもよく見られる花ですが、原産地はトルコや中央アジアになります。チューリップも色ごとに花言葉が変わりますが、チューリップそのものにも「思いやり」という花言葉が付されています。とても素敵な意味ですね。

チューリップを色で分けた花言葉

赤:愛の告白

黄:実らぬ恋愛

白:失恋 新たな恋

紫:永遠の愛

POINT

チューリップの童謡

余談ですが、童謡にチューリップのうたがありますよね。歌詞に出てくる「あか・しろ・きいろ」をチューリップの花言葉で見ると「告白・失恋・実らぬ恋」になります。この歌詞は、花言葉を背景に置いて作られたのか、気になりますね。

実はよくない意味を持つ!?アジサイの花言葉

アジサイは有名な花ですが、あまりプレゼントとしては使われない花です。実はアジサイの花言葉には「移り気」や「浮気」などマイナスな意味があるため、贈り物には適さないのです。これはアジサイの色がどんどん変化していくことが由来となっています。

ですがその一方で「忍耐強い愛」や「元気な女性」など素敵な意味の花言葉もありますので、一概に悪いとは言えません。ただ、愛する人へのプレゼントとしては少々おすすめできません。

日本が誇る桜の花言葉

桜の花言葉は、品種によって異なります。現在は200種類前後の品種が存在し、どれも作った人の思いが込められている素敵な花言葉がありますが、桜のそのものの花言葉には「優美な女性」「純潔」があります。日本の淑やかな女性にピッタリの花言葉ですね。

人気品種の桜の花言葉

ソメイヨシノ:優れている美人

フユザクラ:冷静

ヤエザクラ:豊かな教養 淑やか

ヤマザクラ:美麗 ほほえみ

大きな愛情を表す花言葉

真実の愛:マーガレット

デンマークの国花でもあるマーガレットは、ギリシア語で「真珠」の意味を持つ言葉が語源となっています。「真実の愛」意外に「貞節」や「恋占い」など、深い愛に関する意味を持つ花です。日本でも育てやすい花の1種ですので、是非恋している女性に育てていただきたいです。

愛の絆:ストック

聞きなれない品種ですが、日本では江戸時代から渡来した花であり、現在もガーデニング好きの方々から熱い支持のある花です。茎が太くまっすぐ伸びるため、太く力強いという意味では、愛の絆はピッタリの花言葉ですね。

清純・純潔な愛:ゼフィランサス

白と黄色のコントラストが美しいゼフィランサスは、ギリシア語で「西風」を表す言葉が由来となっています。西半球に自生するため名づけられました。日本でも全国で育てられ、暖かい時期に育ちやすい花です。広がりのある花びらが凛々しくて美しいですね。

真心の愛:たんぽぽ

たんぽぽのもう一つの意味は「神のお告げ」です。野草のように生えているたんぽぽですが、実は生えている地域によって形が少しだけ異なるのです。旅行の際は、その土地のたんぽぽを観察してみるのも面白いかもしれません。

純粋な愛情:赤いカーネーション

母の日の花としてお馴染みの赤いカーネーションには「純粋な愛情」の意味があります。ピンクのカーネーションは「熱愛」でありますので、母の日に渡すならば赤いカーネーションの方が良いですね。カーネーションには、聖母マリアの涙の跡に咲いたという逸話があり、母への愛の象徴として現在でも親しまれています。

POINT

白いカーネーションの意味とは・・・

カーネーションにも様々な色がありますが、その中でも白いカーネーションは「亡き母を偲ぶ」という意味があります。亡き母に対して「私の愛はずっと生き続ける」このような意味があるため、気軽に友人などに贈るにはおすすめできません。綺麗だと言っても、母の日にお母さんに贈らないように気を付けましょう。

いつも想っている:ハハコグサ

母が子を包み込むように見えるハハコグサは、別名「ゴギョウ」であり春の七草の1つです。道端でも山の中でも見つけられる花ですが、このような素敵な意味があったのですね。余談ですが、昔は草餅にゴギョウが使われていました。現在はヨモギを使って作られています。

強い友情を表す花言葉

別れた友を思う:ジニア

和名はヒャクニチソウであり、丸くて可愛らしいフォルムが大人気の花です。黄色やオレンジ、ピンクなどカラーバリエーションも豊富で、とても「別れた友を思う」花言葉に見えませんね。しかし花言葉からは、深い絆のあった友を偲ぶ思いが伝わってきます。

破綻の無い繋がり:アイビー

アイビーは観葉植物の一種であり、別名はギリシア語で「葉が密生している」意味がある「ヘデラ」とも呼ばれています。その由来の通りアイビーは、ツルを伸ばしながら葉を密集させる植物です。鮮やかな緑を1年中保てるため、非常に人気の高い観葉植物です。

真の友情:ゼラニウム

真っ赤な花びらが印象的なゼラニウムは、ギリシア語で「ツル」を意味する言葉が由来となっています。原産地は南アフリカですが、日本では園芸品種として全国で栽培されている花です。真の友情の一方で「メランコリー」という花言葉を持つゼラニウムは、なんとも不思議で魅力的な雰囲気を持つ花ですね。

神話やお話が由来になっている花言葉

恋の苦しみ:アネモネ

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花の女神フローラは、花を咲かせる風の神ゼフュルスに愛されていると信じていました。 ところが、ゼフュルスは、フローラではなく、フローラの侍女アネモネを愛していたのです。怒ったフローラは、アネモネを追放してしまいます。 ゼフュルスは困りましたが、花の神とは仲良くしなければならないと考え、やむを得ず、アネモネを花の姿に変えたといわれています。 引用元:花緑@ねっと。

よく見かける有名な花ですが、アネモネの花言葉は悲恋の神話が由来となっています。花の神は偉大でありますが、時に強欲で嫉妬深いということを教えてくれる神話ですね。

忠実:梅の花

学問の神様と呼ばれる者が庭の梅を見て「東風吹かば匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」と歌を詠んだことで、その梅の花は、香りを風に乗せ主人の後をずっと追いかけていきました。この話を「菅公の飛松」といい、梅の花の忠実さを見事表したお話となります。

安全:ナナカマド

雷の神「トール」は、農民の守り神であり親切なのですが、時に怒りっぽく、神様の中でも一番の力持ちでした。そして何より水に弱く、大洪水にのまれ溺れかけた時、ナナカマドの木にしがみつくことによって九死に一生を得ました。そこから「ナナカマド=安全のシンボル」となり、現在も花言葉として知られています。

神聖な愛:パッションフラワー

「トケイソウ」としてハーブティーやサプリなどで使われるパッションフラワーの姿は、キリストに降りかかった難を表しています。パッションフラワーのがくと花びらを合わせると10枚になりますが、キリストの弟子から裏切者の2人を除くと10人になり、花のハリの部分は茨の冠と言われています。

POINT

宗教を強く表すため注意!

パッションフラワーは、上記の通りキリストの受難を表した花言葉です。花言葉の由来を気にする方は少ないと思いますが、宗教的な意味が強いため、贈り物の際には気を付けましょう。