五芒星(ごぼうせい)といえば、陰陽師の安倍清明や魔除けを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。今回は五芒星の意味と効果、書き順や六芒星のパワーとの違いなどを詳しく紹介していきます。五芒星の持つパワーに興味があるという方は是非ご覧下さい。

五芒星(ごぼうせい)とは?

五芒星(ごぼうせい)の意味

五芒星(ごぼうせい)とは、互いに交差する同じ長さの5本の線で構成されており、中心に五角形が現れる図形をさします。英語ではペンタグラムと呼ばれるものです。五芒星は5つの要素を表すことの出来る図形ということもあり、西洋・東洋においては魔術や魔除けの記号の1つとして使用されています。

五芒星は魔除けとして用いることが殆どです。しかし西洋では五芒星を上下逆にしたものはデビルスターと呼ばれ、悪魔を崇拝する尋常を持つサタニズムにおいては悪魔の象徴として悪魔を呼び出したり対象者を呪う黒魔術などで使用しています。五芒星の神聖なパワーを用いる時は、上下を逆にしないよう角度に注意しましょう。

五芒星(ごぼうせい)の由来:日本編

日本での五芒星(ごぼうせい)は、万物の全てを構成する5つの元素となる木・火・土・金・水の働きの概念が由来となっています。この5つの元素には相性が良いものと悪いものがあると考えられ、良い相性のものは相生(そうじょう)、悪い相性のものは相克(そうこく)とされています。

この5つの元素の考え方は、日本独自の発展を遂げた呪術や魔除けの技術体系『陰陽道』から来ているものです。陰陽道は平安時代に活躍した安倍清明が有名ですが、五芒星の呼び名も彼の名前を用いて『安倍晴明判(あべのせいめいばん)』や『晴明桔梗(せいめいききょう)』とも称されます。

晴明桔梗は、パワースポットとしても名高い安倍晴明を祀る神社「晴明神社」の神紋として使用されています。清明桔梗が刻印されたお守りを魔除けの護符として身に付ける人も多くいます。

五芒星(ごぼうせい)の由来:西洋編

西洋では紀元前3000年頃のメソポタミアの書物で五芒星(ごぼうせい)が確認されています。古代バビロニアでは、五芒星を木星・水星・火星・土星・金星の五惑星の表れとして用い、古代エジプトでは五芒星が子宮を表していたことから性的な意味合いが含まれていたとの説もあります。

また、この他にも火・水・風・土の自然界の4つの元素に「スピリット(精神)」を加えて5つの元素とし、これらが万物を構成していると考えられています。この考え方は日本の5つの元素に最も近いものです。

五芒星(ごぼうせい)の効果・パワー

五芒星(ごぼうせい)は、循環と相互作用からなる無限の強力なエネルギーを放出します。このエネルギーは邪悪なものが近寄らないように守ってくれたり、場を浄化するパワーがあると考えられています。そして五芒星は、対象者の精神を安定させパワーを増幅する効果もあるので幸運を呼び寄せるとも言われています。

このため五芒星は、スピリチュアル的な護符や魔除けの象徴として西洋・東洋において広く使われるようになりました。人は、嫌なことが続いたりした時に護符などを身に付けますがスピリチュアルな世界では、この世で起こる事象には全て意味があると考えられています。

五芒星・六芒星の違いは?

五芒星・六芒星の違い①形

五芒星(ごぼうせい)が、互いに交差する同じ長さの5本の線で構成されているのに対し、六芒星(ろくぼうせい)は6本の線が交差しており、互いに逆を向いた正三角形を組み合わせた図形で構成されています。英語ではヘキサグラムと呼ばれます。

17世紀以降になると、六芒星はユダヤ人を表すダビデの星の記号として用いられるようになりました。また、日本では『籠目』とも呼ばれ,魔除けとして使われています。

五芒星・六芒星の違い②由来

五芒星(ごぼうせい)が自然界の5つの元素が無限に循環する完全性を表しているのに対し、六芒星(ろくぼうせい)は、構成している正三角形と逆三角形がそれぞれ天と地、陽と陰など相反・補い合う意味を持ち、相対的エネルギーの調和、融合を表しています。

ソロモン王は、五芒星と六芒星の強大なエネルギーを取り入れるため両方とも身に付けていたと言われています。なにげなく身近で目にしていた形には、様々な意味があるなんて驚きですよね。

五芒星の書き方・書き順の意味は?

五芒星の書き方は中心角の角度を72度で書く

五芒星(ごぼうせい)の書き方は中心角の角度を、円の360度を5で割った72度づつで測って書いていくとキレイに書くことが出来ます。この時に五芒星の先端の角度は36度になります。

五芒星の書き順にはスピリチュアルな意味がある

五芒星(ごぼうせい)の意味と効果は?書き順と六芒星のパワーとの違いも
(画像=『BELCY』より引用)

五芒星(ごぼうせい)は、頂点を木、右上を火、右下を土、左上を水、左下を金と表します。相手を生み出していく相生の関係は木→火→土→金→水、相手を滅ぼしていく相克の関係は木→土→水→火→金です。これら5つの元素にもそれぞれスピリチュアルな意味があります。

5つの元素が持つ意味

①木が持つ意味 想い・思考・行動力のエネルギー
②火が持つ意味 生命力と若々しさを保つエネルギー
③土が持つ意味 肉体・現実社会のエネルギー
④金が持つ意味 人生のシンプルな目的・光のエネルギー
⑤水が持つ意味 魂の望み・感情のエネルギー

また、五芒星の書き順から性格が分かるということで深夜番組の『月曜から夜ふかし』でも話題になりました。

五芒星の書き順による性格

①頂点から書く人 責任感が強く行動力がある
②右上から書く人 周囲の意見に流されやすい
③右下から書く人 天然で夢見がち
④左下から書く人 こだわりが強く頑固
⑤左上から書く人 自分の気持ちに正直

五芒星は万物を表す5つの元素が由来となっていますが、数字の5自体も様々なスピリチュアルな意味を持っています。