この特集では、投資の知識がゼロでも分かるように、「投資信託」についてイチからじっくり解説していきます。
 
☆登場人物紹介
あんずちゃん ……DAILY ANDSのゆるキャラ。株とお酒が好物。>あんずちゃんとは?
みらい ……あんずちゃんの友人。ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を持ち、投資信託に詳しい。
 
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あんず前回、投資信託のリターンについて教えてくれてありがとう!でも当然リスクもあるんでしょ?」
 
みらい 「もちろん。今日はリスクについて説明するね」
 
 ※前回の記事はこちら→第2回 投資信託のリターン(利回り)ってどのくらい?イチから解説!

そもそもリスクの意味とは?

(写真=PHOTOCREO Michal Bednarek/Shutterstock.com)

<みらいちゃんは「投資信託」のリスクについて次のように解説してくれました>
 
そもそも「リスク」というと、「減っちゃう」「損をする」ことと思っている人が多いですが、資産運用で言う「リスク』とは、将来の運用成果が「これくらいブレるかも」という「ブレの大きさ」の意味で使います。
 
だから「どれくらい減っちゃう可能性があるか」から「どれくらい増やせる可能性があるか」までの幅を、「リスク」といいます。
 
  あんず 「たくさん増やせる可能性があることも『リスク』なの?」
 
  みらい 「そうなの。リスクってお金が減りそうなイメージがあるかもしれないけど、それはリスクという言葉の悪い部分しか見ていないのと同じことなんだよ」

投資信託の主な4つのリスク

 そのような言葉の意味を踏まえた上で、投資信託には、主に次のような4つのリスクがあります。

価格変動リスク

投資対象の株や債券の価値が上がれば「増える」、下がれば「減る」、可能性がある。

信用リスク

債券を発行した会社や国の信用力が上がれば「増える」、経営悪化したり、破たんしたりしたら「減る」可能性がある。

為替変動リスク

米国債など、海外の商品が組み込まれていたケースに関係するリスク。ドルやユーロなど投資対象の外貨の価値が上がったら(つまり円安になったら)「増える!」、投資先の外貨の価値が下がったら(つまり円高になったら)「減る!」可能性がある。

金利変動リスク

金利が上がったら「減る!」、下がったら「増える」可能性がある。
 
みらい 「こんな風に、『減る』ことも『増える』こともリスクなの。だから、リスクをとるのは悪いことじゃないんだよ。自分がどんなリスクがある商品に投資をしてるか、わかっていることが大切なんだよ」

(写真=Rei and Motion Studio/Shutterstock.com)