夜の蜘蛛は縁起が悪いというジンクスがあります。また、朝の蜘蛛は縁起がいいという話もありますが、これらが持つスピリチュアルな意味とはどんなものなのでしょうか?今回は、「虫の知らせ」の蜘蛛にまつわるスピリチュアルなジンクスについてまとめました。
夜の蜘蛛は虫の知らせ?
夜の蜘蛛には不幸を呼ぶジンクスがある
虫の知らせで、夜の蜘蛛は不吉だという話を聞いたことはありませんか?夜の蜘蛛を見かけたら縁起が悪いので殺してしまった方がいいというジンクスです。このように言われる夜の蜘蛛には、いくつかのジンクスや言い伝えがあります。
昔から夜の蜘蛛は不幸を呼ぶと言われており、その為夜に蜘蛛を見かけるとすぐに殺した方がいいと思われているのです。何故夜の蜘蛛は不幸なのか、これは朝の蜘蛛が縁起がいいと言われる事に由来します。
朝が幸運なら、その反対の夜は不吉という印象から生まれたジンクスです。もちろん科学的根拠はありませんが、朝の蜘蛛、夜の蜘蛛にまつわるジンクスはいくつかあります。
夜の蜘蛛が縁起悪いと言われる理由
そもそも何故夜の蜘蛛は縁起が悪いのかというと、現在のように街中の明かりが発達していなかった昔は、夜になるととても視界が悪く薄暗い状態でした。
そのように視界が悪いところに糸で巣を張り巡らせる蜘蛛は、非常に不気味でかつ迷惑な存在ですよね。しかも暗闇で待ち受けて獲物を狙うというイメージも、いい印象ではありません。
そのようなイメージから、「虫の知らせ」で夜の蜘蛛は不吉で縁起が悪いというジンクスが生まれました。現在でもそのような言い伝えが続いている為、夜の蜘蛛に対する悪いイメージがあるのですね。
夜の蜘蛛のスピリチュアルな意味
朝、夜にかかわらず、蜘蛛にはスピリチュアルな意味があると言われています。仏教では天と地を結ぶ生き物と言われている一方で、キリスト教では悪の使いと言われています。文化によっても印象が異なりますね。
夜の蜘蛛が持つスピリチュアルな意味として挙げられるのは、夜の蜘蛛は盗人を呼ぶ、夜の蜘蛛は悪魔の使い、夜の蜘蛛を見ると財産を盗まれるなどの虫の知らせです。
こうして見ると、かなり悪い印象が強いですよね。しかし蜘蛛そのものが持つスピリチュアルな意味として、あなたにメッセージを送っているとも考えられます。蜘蛛の巣を張って獲物を待つように、あなたに対して「辛抱強く待て」というメッセージを送っているのかもしれませんね。
夜の蜘蛛に悪いジンクスが広まった理由
夜の蜘蛛のジンクスは朝の蜘蛛と対
「虫の知らせ」で夜の蜘蛛が悪い印象だと思われるジンクスが広まった理由は、朝の蜘蛛が幸運だと言われているからです。朝蜘蛛を見かけると幸運と言われるので、反対に夜は不吉という印象になってしまいました。
このようなイメージから、朝の蜘蛛は神の使いだけど夜の蜘蛛は悪魔の使いのように、対になる意味も生まれました。虫の知らせで聞く「朝の蜘蛛は金運を呼ぶけど夜の蜘蛛は財産を失う」という意味も似ていますね。
基本的に夜の蜘蛛は不吉というのは、まず前提として朝の蜘蛛は縁起がいいというジンクスがあるからです。そのような考えから広まったジンクスなので、実はそれほど深い意味はないのですね。
夜の蜘蛛が持つジンクスに正式な理由はない
「虫の知らせ」で夜の蜘蛛が不吉だというジンクスは、朝の蜘蛛から対になって生まれたものです。つまり、このジンクスには実は正式な理由がないのです。
朝の蜘蛛は縁起がいいと言われている為、それ以外の時間帯の蜘蛛は縁起が悪いという印象になってしまったのですね。更に夜は薄暗くて不気味なので、余計にそのようなイメージが強まってしまいました。
つまり、夜の蜘蛛を見かけたからと言って怖がる必要もないですし、無理に殺してしまうこともないのです。もし夜の蜘蛛を見かけても、そっとしておくのがいいかもしれません。
夜の蜘蛛は神聖というジンクスも
夜の蜘蛛は不吉と言われていますが、中には夜の蜘蛛は神聖な生き物だというジンクスもあります。時間帯に限らず蜘蛛はスピリチュアルな生き物なので、朝でも夜でも殺さない方がいいと言われています。
昔から「虫の知らせ」という言葉があるように、蜘蛛があなたに何らかのメッセージを持ってきてくれているのかもしれません。その為時間帯に限らず、どのようなスピリチュアルメッセージがあるかを考えてみてください。
例えば蜘蛛が獲物を待つようにじっとしていればいい事があるという前兆だったり、蜘蛛の巣にかかるように幸運を掴むという意味があったりします。中でも白い蜘蛛にはスピリチュアルな意味が多くあります。
朝の蜘蛛のジンクス
朝の蜘蛛は縁起がいいというジンクスがある
「虫の知らせ」で夜の蜘蛛は縁起が悪いと言われていますが、反対に朝の蜘蛛は縁起がいい生き物だと言われています。朝の蜘蛛は殺してはいけないと言われたことはありませんか?
幸運を呼ぶというジンクスを持つ朝の蜘蛛は、家の中で見かけても殺さずにそっと逃がすという方も多いでしょう。しかし、こちらもやはり言い伝えなので、科学的な根拠はありません。
ただし、朝でも夜でも構わず蜘蛛はハエやゴキブリなどの害虫を食べてくれる益虫なので、そういった視点からだと大切にした方がよさそうですね。見た目は少し不気味ですが、実は家の為に働いてくれる虫なのです。
朝の蜘蛛が幸運と言い伝えられる理由
「虫の知らせ」で朝の蜘蛛が幸運だというジンクスには、実は天気が関係しています。蜘蛛は晴天の日にしか巣を作らない生き物なので、朝蜘蛛が巣を作っていたらその日一日晴天になるのです。
つまり、朝蜘蛛を見かけるとその日がいい天気だという証拠なので、縁起がいいと言われるようになったのです。どんよりと曇った日や雨の日よりも、晴天の方が気分的にも嬉しいですよね。
朝の蜘蛛が縁起がいいと言われるようになったのは、このような蜘蛛が持つ習性と関係があったのです。そこから朝の蜘蛛は縁起がいい、夜の蜘蛛は縁起が悪いという言い伝えになりました。
朝の蜘蛛は殺してはいけない
このように、「虫の知らせ」で朝の蜘蛛は縁起がいいと言われていることから、昔から朝の蜘蛛を殺してはいけないと言われています。せっかくの縁起がいい生き物を殺してしまうのは、可哀想ですよね。
こちらもスピリチュアルな理由というよりは、益虫である蜘蛛は殺さない方がいいという意味合いの方が強いでしょう。蜘蛛は人間を攻撃するわけでもないので、放っておいても問題ありません。
それでもやっぱり蜘蛛が気持ち悪い!という方は、せめて殺さないようにそっと逃がしてあげてくださいね。また、蜘蛛除けのスプレーなどで侵入を防ぐのも効果的です。
夜の蜘蛛は殺す?殺さない?
「夜」にあたる時間帯は正午から
夜の蜘蛛と言っても具体的にどの時間帯に見る蜘蛛なのかがわからない方も多いでしょう。実は、夜の蜘蛛とは正午以降に見かけた蜘蛛全般を指すと言われています。
つまり、午後に見かける蜘蛛はどんなに明るい昼時であっても、虫の知らせでは縁起が悪い午後の蜘蛛なのです。「夜の蜘蛛は親でも殺せ」と言いますが、これはお昼に見かける蜘蛛も含まれるという事ですね。
正午までに見かけた蜘蛛は縁起がいい朝の蜘蛛ですが、それ以降の時間帯は縁起が悪い夜の蜘蛛となります。しかし、必ずしも殺さなくてはいけないという事はないので、午後に蜘蛛を見かけてもあまり不安にならないでくださいね。
夜の蜘蛛は殺さないでOK
夜の蜘蛛は縁起が悪いから殺した方がいいという虫の知らせのジンクスもありますが、これはあくまでも言い伝えなので殺さなければいけないという事はありません。
むしろ蜘蛛は神聖な生き物と言われていますし、害虫を食べてくれる益虫なので殺さない方がいいでしょう。午後に蜘蛛を見かけたからと言って、駆除しようとは考えないでくださいね。
もちろんそれを知らずに殺してしまった方もいるでしょう。しかし、蜘蛛を殺したからと言って不幸になるわけではないので、あまり気にしないでくださいね。
夜の蜘蛛には幸運にまつわるジンクスもある
「虫の知らせ」で、夜の蜘蛛は不吉というだけでなく、幸運にまつわるジンクスも持っています。例えばドイツの言い伝えでは夜の蜘蛛は希望を持ってきてくれる存在と言われています。
また、アメリカでは蜘蛛の巣は悪夢をからめとってくれる存在とも言われています。悪夢を吸い取ると言われているドリームキャッチャーは、蜘蛛の巣をモチーフにしたお守りです。
このように、国によって夜の蜘蛛は縁起がいい生き物として扱われています。日本では縁起が悪いと言われている夜の蜘蛛ですが、そのようなジンクスばかり気にせず、幸運のジンクスも覚えておきましょう!