野菜は栄養満点。ビタミンもミネラルもたっぷり含まれているから野菜は積極的に食べるように開いています..なんていう人が多いですが、健康的な野菜も食べ過ぎると病気になるって知っていますか?何事も適量が大切?野菜の食べ過ぎに潜む落とし穴と上手な食べ方とは?

野菜は健康食?

皆さんは「野菜」と聞くとどんな事を思い浮かべますか?

野菜と聞いてすぐに連想するのは例えば

  • ダイエット
  • 糖質制限
  • ビタミン
  • 美肌
  • 健康な食生活

などでしょうか?

暮らしの中で野菜不足は生活習慣病の大きな原因の一つに数えられます。 そして食事の献立を考えるときに、野菜をなるべく多く使いたいと思うのは母の親心でしょう。 また野菜を積極的に摂りたいという要望からコンビニでもスーパーでも飲料コーナーには「これ1本で1日に必要な野菜が摂れる!」なんてうたい文句のドリンクが並んでいます。

野菜はたっぷりとって健康的な暮らしをこころがけたいですね。

【野菜の食べ過ぎ】日本人の野菜摂取量

平成25年に厚生労働省が行った調査ではすべての年代で野菜不足が指摘される結果になりました。 その数値は決して高いものではないものの、暮らしの中で必要量に足りていないのは明らか。

ちなみに成人の1日の野菜摂取量はその時点で平均292g。 理想的な野菜の摂取量は1日350-400gなので厚生労働省で推奨している良と比べると達成度は約8割になります。 その中でも特に20代~40代で野菜不足が目立つ結果になっています。

つまり野菜が不足している! じゃあ暮らしの中でたくさん野菜を食べないと! とつい思ってしまいますが、野菜もパーフェクトフードではありません。 野菜ばかり食べていては体を壊し病気を引き起こす原因になってしまうことも。 そこで、暮らしの中で野菜の食べ過ぎにはどのような危険が潜んでいるのか? そして野菜の上手な摂取方法を解説していきます。

暮らしに野菜を上手に取り入れてきれいにダイエット。 太る食生活をやめてバランスの良い食事と暮らしを手に入れましょう。

【野菜の食べ過ぎ】三大栄養素とは?

人間が活動するときに大切な三大栄養素というものがあります。

  • 糖質
  • タンパク質
  • 脂質

乱暴に言えばこの3つさえ体内に取り込んでおけば生命維持に必要な栄養素が足りていると言えるのですが、この中に野菜は入っていません。

そのため、じゃあどうして野菜が必要なの?

と疑問に思う人もいるでしょう。 実はビタミンやミネラルは5大栄養素に入っていて、生命活動に大切なエネルギーになるものが三大栄養素、そして三大栄養素をうまく体内で代謝するためのお手伝いしてくれるのがビタミン・ミネラルなのです。 ビタミン自体がエネルギー源にはならないのですが、ビタミン・ミネラルが不足すると体が十分な機能を果たすことができなくなります。

ビタミン不足のせいで鬱や様々な病気を引き起こすこともよく知られています。

【野菜の食べ過ぎ】野菜を食べ過ぎに注意

大切なビタミンやミネラルのもとになる野菜を積極的に摂ろう! というのなら分かりますが

「野菜の食べ過ぎに気をつけましょう」

と言われると「え?」とびっくりしてしまう人も多いのではないでしょうか?

食生活はバランスが大切です。 野菜だけをたくさん食べるのではなく、脂質・タンパク質・糖質とそれぞれバランスよく食べることが一番大切。 間違ったダイエットの知識で

「脂質の少ない野菜だけ食べてたら痩せるわ」

なんて考えていると後で痛い目に遭うことにもなりかねません。 そこで、野菜を食べすぎたらどうなるのか?具体的に見ていきましょう。

【野菜の食べ過ぎ】野菜の食べ過ぎは便秘のもと

野菜に含まれる繊維質は便秘予防に最適。 特に便秘がちな女性の暮らしの強い味方でもあります。

でも野菜を食べすぎると逆に便秘になってしまうことがあるのです!

野菜に含まれる豊富な食物繊維は便秘の解消に役だつと言われていますが、食物繊維を摂りすぎるとかえって便秘が悪化し、腸内環境バランスを崩す原因になります。 腸内バランスが崩れるとさらに便秘がすすみ、負の便秘サイクルに陥ります。

食物繊維は適度にとると便のカサ増しになり、腸のぜんどう運動を促し便秘解消につながります。 ただ過剰摂取すると食物繊維は腸の中の水分を吸収し、便がカラッカラの状態に。 水分のないカラッカラの便なんて、考えただけでも固くて便秘を起こすことが分かりますよね。

また女性はサラダで野菜を摂ることが多いと思いますが、生野菜でお腹が冷えると便秘の原因になってしまいます。

【野菜の食べ過ぎ】野菜の食べ過ぎと下痢

実は食物繊維には2種類あるのをご存知ですか?

①水溶性食物繊維
②不溶性食物繊維

たくさん摂って便秘になりがちなのは②の不溶性食物繊維。 逆に①の水溶性食物繊維は下痢になりやすい性質があります。

両方をバランスよく摂ることで排便を促し、便秘も下痢も予防できるのですが、偏った食事で過剰摂取してしまうと便秘や下痢を起こしてしまいます。

下痢になる原因は水溶性食物繊維が水に溶ける性質を持っているので便が柔らかくなり便秘の解消になるのですが、摂りすぎると緩くなって下痢を起こすというわけ。 下痢はつらいですから、下痢している時は消化の良い食べ物を心がけ、食物繊維はちょっとお休みしましょう。 また、下痢の原因は生野菜でお腹が冷えるせいだという理由もあります。 下痢予防にはなるべく温野菜の方がおすすめ。下痢だけではなく女性は冷えも心配ですから、なるべく温かいものを口にしましょう。

【野菜の食べ過ぎ】野菜の食べ過ぎと胃痛

野菜の食べ過ぎから直接胃痛を起こすことはあまり考えられませんが(一度に食べすぎて胃痛を起こす場合は除く)便秘や下痢から連動して胃痛を起こすことは考えられます。 腸の状態と胃痛は深いかかわりがあり、腸の状態が悪いと胃痛が起こることが考えられます。

病気が隠れている事もありますから、一概に野菜の摂りすぎで便秘・下痢・胃痛を起こしているというのは乱暴ですが、胃痛を考えるときに腸のコンディションを整えておくことはとても大切な事です。

病気以外で胃痛を起こしている場合はやはり野菜の取りすぎで腸内環境のバランスが崩れている事も考えられます。 また繊維質の多いごぼうやセロリ、筍やサツマイモを摂りすぎると胃酸が多く分泌されるので、胃腸が弱い人は胃痛を起こす場合があります。 胃痛は立っていられないくらい痛みを伴うこともあるので、暮らしの中でいろいろな物をバランスよく摂取するようにしたいですね。

【野菜の食べ過ぎ】野菜の食べ過ぎと冷え性

お腹が冷えてしまうと、下痢や便秘、胃痛の原因だけでなく、冷え性の原因にもつながります。 冷え性はうまく身体の熱を体全体に回すことができずに起きる身体の弊害です。

例えば食べすぎると摂取したエネルギーを分解するために血液が胃腸に集まり、結果胃腸で働きすぎて手足まで血液が循環しないことになります。 また、水分を多量に摂っても運動をせず汗をかかなければその水分は体内にたまり、冷えの原因になります。

野菜の過剰摂取も冷えの原因。 野菜は体を温めるものと、冷やすものがあります。

簡単に言えば夏野菜はカリウムをたっぷり含み、体を冷やす野菜の代表です。 例えばトマト・きゅうり・茄子などですね。 サラダによく使われる食材です。 元々体を冷やす作用があるうえ、生で食べることが多いので、余計に冷えの原因となってしまいます。

身体が冷えると代謝が落ち太る原因になってしまいます。 ダイエット効果を期待して野菜を食べているのに、逆に太るという結果は悲しすぎます。 やはり何事も偏ってはダメという事ですね。