なぜウェディングドレスはレンタルが主流?

『DRESSY』より引用
(画像=『DRESSY』より引用)

歴史的な理由

日本の結婚式において、ウェディングドレスという文化は和装の貸衣装(レンタル衣装)からはじまったと言われています。

明治時代、東洋の文化が日本に入ってくるに連れ、和装を着る機会減り 呉服屋の経営が苦しくなりました。

当時は結婚式という晴れ舞台に、白無垢や色打掛、本振袖などいくつもの華やかな衣装にお色直しをおこない、普段では着ることのできない高価な和装を借りる(レンタルする)のが一般的でした。

着物が日常着ではなく、特別の日の晴れ着としてとらえられるようになると、ますます呉服屋の経営は苦しくなります。

そこで、江戸の呉服屋とも大阪の呉服屋ともいわれ諸説ありますが、着物を貸し出すということを始め、貸衣装が一般に普及したと考えられています。

また、和装の着替えや、鬘(かつら)の 支度にはとても時間がかかりますが、着替えも洋髪のセッティングも手軽なウエディングドレスが、和装のデメリットを解消できるものとして徐々に多くの人に好まれたんだそうです。

しかし、日本には海外の生活文化に比べ社交界やパーティーが少なくドレスに普段から全く馴染みがないため、購入するといった発想もなかったと言われています。

このような歴史から、「ウエディングドレスはレンタルするもの」という文化が近年まで根付いているようです。

式場による理由

ご存知の方も多いですが、一般的にウエディングドレスやカラードレスなどを式場以外で用意をする場合、衣装の保管や管理を行う費用として「持ち込み料」がかかることが多いんです。

持ち込み料の相場は、1点につきおよそ3万円~高いと10万円程度かかることもあります!

実際に会場ごとに定められた持ち込み料は違うため、ブライダルフェアなどの式場見学の際に確認しておくとgood!

また、会場によっては衣装の持ち込みができないところも。

最近はSNSの普及から「この人はこれしてるのに!なぜできないの!?」など会場と花嫁間でクレームになりそうなことは、会場として断ることも増えてきています。

レンタルと購入費用はどのくらい?

『DRESSY』より引用
(画像=『DRESSY』より引用)

レンタルの費用

1位 25~30万円未満 18.5%
2位 2025万円未満 16.1%
3位 15~20万円未満 12.5%
4位 10~15万円未満 12.2%
5位 5~10万円未満 10.9%
6位 30~35万円未満 10.4%
7位 5万円未満 7.3%
8位 35~40万円未満 5.7%
9位 45~50万円未満 2.6%
10位 40~45万円未満 1.8%
50万円以上 1.8%
出典:「結婚スタイルマガジン

レンタルの場合は20-30万が相場。

全体の半数の方が15万以上の、ウェディングドレスをレンタルしています。

購入の費用

1位 2025万円未満 16.2%
2位 10~15万円未満 13.5%
1520万円未満
2530万円未満
5位 510万円未満 10.8%
6位 5万円未満 8.1%
35~40万円未満
40~45万円未満
9位 50万円以上 5.4%
10位 30~35万円未満 2.7%
出典:「結婚スタイルマガジン トレンド調査2018」より。

購入の場合は、なんとレンタルをする花嫁さまより、比較的安く抑えられているのが印象的です。