ギャンブル中毒と軽い鬱と診断
それに気づいた頃と同時期に、葵生さんの精神状態に異変が見られ始めました。精神科へ診てもらうと、「ギャンブル中毒」と軽い鬱状態という診断結果だったとのことです。 「精神科の先生はとても親切で、まずは生活環境を変える必要があると助言してくださり、当時住んでいた練馬から少し離れた埼玉県の和光市に引っ越すことにしたんです」
借金を1年待ってもらえることに
早速市役所に行き生活保護の申請した葵生さん。同時に問題となったのが借金。 「父は私が5歳の時に他界していて、母は細々とパートの掛け持ちで手一杯。だから、生活保護の申請はなんとか期待できたんですが、待ってくれないのが借金なんですよ。とりあえず駅前の消費者金融会社に出向いて理由を伝えたんです、すぐには返せません、と。そしたら、嘘みたいな話なんですが、1年だけ待ってやるとのこと。社長と事務の女性一人しかいない小さないわゆる街金でした。頭が上がらず、涙が出そうになりましたよ」 その後、生活保護受給者でも借りることができる物件を紹介してもらった葵さん。生活保護の申請もなんとか通り、ギリギリながら再起を目指して生活できそうになったそうです。これからは家計簿もしっかりつけて、一から人生をやり直すことに。そして、なんとしてでも1年で脱出しようと。