故人が亡くなったあと、決まった年数で年忌法要が行われます。13回忌なんて言われたら服装もどうしたら良いのか困ってしまいますよね。今回は、13回忌の法事に似合う服装をご紹介します。女性や男性の服装はもちろん、子供の服装や正装をしっかりご紹介するので参考にしましょう!
13回忌とは?
年忌法要とは、定められた年に故人を偲んで供養するための法要
年忌法要とは、四十九日までの追善供養を終えて忌明けとなったあとに行われる法事のことを言います。年忌法要の法事は、命日から1年目(1周忌)・3年目(3回忌)・7年目(7回忌)といった節目となる年に行われます。年忌法要は、故人に近い親族を呼び、お寺から僧侶を招いてお経を唱え、会食を行うのが一般的です。
年忌法要は故人の死後、満1年目の同月同日を1周忌とし、その翌年の2年目を3回忌、以降は亡くなった年を含めて数えて7年目に7回忌と数えていきます。一般的には33回忌もしくは50回忌まで行われます。
13回忌とは満12年目の命日に行う法要
13回忌とは、故人の死後満12年目で数えで13年目の法事を言い、満12年目の命日に行うものです。仏教の教えでは、13回忌に仏となった故人が、宇宙の真理である「金剛界大日如来様」とひとつとなると言われています。13回忌は最も近い親族のみで行われることが多くみられます。
年数が経つにつれて供養する対象も多くなっていくので、7回忌以降は他のご先祖様の法事と併せて行うこともできます。これを「併修」といい、併修を行う場合には命日の早いご先祖様に合わせて行うこととされています。
17回忌は満16年目に行う年忌法要で家族だけで行っても良い法事
17回忌とは、故人の死後満16年目で数えで17年目の法事を言い、満16年目の命日に行うものです。年忌法要の最初の区切りとも言える法事で、家族だけで行う場合や法事自体を行わない場合も増えています。「お経を唱えて会食を行う」といった法事の形式にこだわらず、簡略化することもできます。
近年では男女の寿命が80歳以上であることから、13回忌を最後にする遺族がほとんどです。少子化や平均寿命の向上といった社会現象から、子が親の年忌法要を行える年齢を考慮して7回忌を最後にする遺族も増えてきています。
13回忌の女性の服装は?
13回忌の女性の服装①法事の正装は略喪服
13回忌の女性の服装は、略喪服と言われる黒などの暗めの色をしたワンピースやアンサンブルなどが正装になります。喪服は格式が高い順で正喪服、準喪服、略喪服と分かれていて、女性の場合は、正喪服がブラックフォーマルや和装、準喪服がブラックフォーマル、略喪服がシンプルなワンピースやアンサンブルになります。
7回忌以降の法事は親族でも正喪服を着る必要がありませんが、節度ある服装をしなければいけません。略喪服は模様が入っていても問題ありませんが、無地のものが望ましいとされています。
カジュアル過ぎるもの、肌の露出が多いものも避けましょう。他にも、毛皮やフェイクファーを使った衣服は、殺生を連想させるものなので、葬儀・法事といった場では避ける必要があります。革製品・鰐皮といった爬虫類系のものも同様です。布製品であれば問題ないので、準備しておきましょう。
13回忌の女性の服装②靴やアクセサリーについての注意点
13回忌の法事に履いていく靴は、黒やグレーなどの暗めの色をしたパンプスです。冬は寒いので普段ブーツを履いていても、冠婚葬祭の場でブーツを履いていくのはマナー違反になります。また、スニーカーやサンダル、ヒールのない靴もカジュアルなので避けましょう。パンプスも飾りのないシンプルなものが望ましいでしょう。
アクセサリーを着ける場合は真珠のネックレスにしましょう。真珠のネックレスでも2連以上のものは「不幸が重なる」と連想されるので、避ける必要があります。ピアスやイヤリングは、揺れるものや華美なものは避けましょう。アクセサリーは無くても良いものなので、良いと言われている結婚指輪意外は避けましょう。
13回忌の女性の服装③マナー違反になる服装
最近ではネイルアートをしている女性が多くなってきましたが、華美なものは法事の前までに落としておきましょう。葬儀とは違い、法事は事前に日時の連絡がありますので、「間に合わなかった」では済まされません。どうしても落とすのが難しい場合は、黒いレースの手袋などで隠しましょう。
他にも女性の素足はカジュアルになるため、夏でも黒色のストッキングを着用するのがマナーです。弔事ではベージュのストッキングはNGなので、必ず黒色のものを準備して下さいね。冬はタイツを着用する女性が多いですが、厚手のタイツもカジュアルになるため、30デニール以下の少し透けるものを着用しましょう。
13回忌の男性の服装は?
13回忌の男性の服装①法事の正装は略喪服
13回忌の男性の服装は、女性と同様の略喪服で、ダークカラーのスーツを着用します。男性の正喪服はモーニングコートや和装、準喪服がブラックスーツ、略喪服が黒やグレー、紺といったダークスーツになります。モーニングコートとは男性の昼の最上級正装の1つで、カット・アウェイ・フロックコートとも言います。
施主から「平服で」と言われているのに正喪服を着用するのはマナー違反に当たるので、略喪服を着用するのが望ましいでしょう。逆に、故人が亡くなってから日が浅い法事の場合は、略喪服は失礼になりますので気をつけましょう。
ダークグレーや濃紺のスーツに白色のワイシャツが正装になりますので、1着は準備しておきましょう。近しい親族のみで行う場合はスーツでなくても問題ありません。普段着で参加するときは、ジーンズやTシャツといったカジュアル過ぎるものは避け、落ち着いた色の襟付きのシャツを着用すると良い印象になります。
13回忌の男性の服装②ネクタイや靴についての注意点
男性の13回忌の正装には、必ずネクタイを着用します。ネクタイの色はスーツと同様に黒や紺などのダークカラーの無地のものを選びましょう。ネクタイピンもネクタイに合わせてシンプルなものを使うようにしましょう。ネクタイの結び方は、プレーンノットという基本の結び方で、ディンプルを作らないようにします。
靴は、エナメルのように光沢あるものや金具のついたものは避けましょう。黒色の本皮・合皮のシンプルなデザインで、内羽根式のものが良いとされています。男性の革靴は、靴紐を通す場所が甲の下にある革靴が内羽根式でフォーマル、靴紐を通す場所が甲の上に乗っている革靴が外羽根式でカジュアルと分類されています。
男性の正装には必須アイテムのネクタイですが、毎日結ばない人にとってはなかなか難しいものですよね。
13回忌の男性の服装③時計やベルトなどの装飾品についての注意点
13回忌の男性の服装で一番難しいのは、時計やベルトといった装飾品です。ベルトは、大きな金具がついている装飾品は避けましょう。また、爬虫類系のベルトは殺生を連想させてしまうので、着用しないようにしましょう。弔事の場合は、靴・靴下・ベルトなどのアイテムは黒で統一するのが望ましいと言われています。
時計は、ゴールドのものは避けましょう。ゴールドはお祝いごとの色であるため、弔事にはふさわしくない華美なものとされています。シルバーやシンプルなデザインの時計は大丈夫ですが、無くても問題ないようであれば身に付けるのは控えた方が、良い印象を与えます。装飾品は結婚指輪のみにしておきましょう。