会社で働くなかで自分は成長し、年数が立つと後輩がやってきます。いざ後輩指導の担当になったとき、教えることが難しいと感じたことはないでしょうか。この記事では指導のコツや、疲れたときの対処法などを紹介します。おすすめの本も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

後輩指導はなぜ難しい?

後輩指導をする際のコツや心がけと疲れたときの対処法を紹介
(画像=『Rolmy』より引用)

仕事をする上で、後輩指導はとても難しい課題です。
特に先輩と後輩という関係は、上司と部下よりも気を使います。

例えば後輩に仕事を教える際、理解力がないとイライラが募り、自分で行ったほうが早いと感じるケースがあります。
また、年齢が離れている場合は共通の話題がなく、コミュニケーションをとるのが難しいと感じることも。

その結果、後輩指導をすることに対して苦手意識をもったり、めんどくさいと思うことがあるようです。

押さえておくべき後輩指導のコツ8つ

後輩指導をする際のコツや心がけと疲れたときの対処法を紹介
(画像=『Rolmy』より引用)

仕事を教える立場として、指導方法をしっかり把握しておくことは大切です。
ここでは、押さえておくと役に立つ後輩指導のコツを8つ紹介します。

1.指導内容は具体的に話す

後輩を指導する際は、具体的な内容を話すように心がけましょう。
伝える側が、「言いたいことは伝わっているはず」、「言わなくても分かる」と思い込んでいると、ミスを招く原因となります。

まず説明をする際は相手に理解してもらうため、必要に応じてあらかじめ資料などを用意しておきましょう。
予備知識のない人でも頭に入りやすいように説明をすることが大切です。

自分にとって当たり前のことでも、相手は知らないこともあります。
相手の立場を考え、一から丁寧に教えることを心がけましょう。

2.相手の話をしっかり聞く

後輩の話を聞くことは、信頼関係を築くために重要なポイントです。
話を注意深く聞いていると、相手が何を思い考えているのかを理解できます。

話を聞く際は話しやすい態度をとり、的確な相づちを打ち、傾聴スタイルをつくりましょう。
相手の考えや意見をしっかり受け止めることにより、信頼関係がアップしますよ。

3.一度に教える量を抑える

後輩に指導する際は、教える量を抑えるように心がけましょう。
一度に集中して教えてしまうと相手は頭が混乱し、ついていけなくなる場合があります。

また、相手はもう一度内容を確認したくても、「先輩に時間をとってもらうのは申し訳ない」と思い、よく分かっていない状態で話を聞いていることも。

そのような状態に陥らないためにも、相手のキャパシティに気を配りながら指導を行いましょう。
話に一区切りがついたら「ここまでの内容で何か疑問点はある?」と、こまめに確認することが大切です。

4.反省と褒めを上手く活用

後輩を指導していく中で、反省と褒めを上手く使うことは大切です。
ミスばかり指摘していると相手のモチベーションは下がり、仕事をする自信をなくしてしまう恐れがあります。

注意をする際は「なんでできないの?」と、後輩の能力不足を責める言い方をしてはいけません。
「なぜ間違えたと思う?」や「どうしてそう思ったの?」と、後輩の行動手順や考え方に誤りがあったことを指摘しましょう。

後輩自身に誤りを気づかせることで、「自分の行動のここが悪かった」と納得しやすくなります。
そして、次に同じ仕事をして成功したら、しっかり相手を褒めてあげましょう。

自信がつき、仕事のやる気がアップしますよ。

5.目標設定を心がける

後輩に指導する際は、目標設定をすることが大切です。
仕事教わるとき後輩は、今すぐ完璧に覚えなければならないのか、それとも少しづつなれていけばよいのかが分からず、不安を感じる場合があります。

そのような状態にならないために、「その仕事は1ヶ月中に覚える」や「1年ほどかけてじっくり覚えていく」などと明確な目標を立てましょう。

そうすることにより後輩は仕事を覚える優先順位を決め、やる気や責任感が芽生え、目標に向かってがんばることができます。

6.仕事の全体像を理解してもらう

後輩に指導する際は、仕事の全体像を理解してもらうことが大切です。
部分的に教えていると何の仕事を行っているのか理解できず、作業スピードが悪くなります。

まず、自分が行っている仕事の全体像を教え、今はここの作業を教えているということを明確に伝えましょう。
しっかり全体像を把握できると作業効率がアップし、仕事がスムーズに行えます。

7.相手の性格を知る

指導者はまず、後輩の性格を把握しておく必要もあります。
相手のことを何も知らずに自分の考えだけを教えていると、なかなか成長へとは繋がりません。

まずは「飲み込みが早いタイプなのか」、「真面目で責任感がある」など、相手の性格を分析しましょう。
相手の性格を知ることにより、どのような指導方法が一番効率的だということが分かります。

8.仕事以外の面でもサポート

仕事以外の面でも、後輩をサポートすることは大事なポイントです。
後輩は先輩たちに気を使い、休憩や休暇をとることをためらう場合があります。

休憩をとらせる場合は声をかけてあげ、仕事のメリハリをつけさせましょう。
また、先輩が率先して年休をとったり、後輩が程よくリフレッシュできる環境を作ることが大切です。

仕事以外で見せる些細な心遣いに、後輩は頼もしさを感じることでしょう。