失恋してうつを発症。失恋だけでも辛いのにうつを発症してしまったら、失恋以上に人生そのものが辛い!そんな辛い失恋うつになりやすい人の特徴と理由をさぐります。失恋うつの症状とともに、失恋うつの克服法と予防法も大公開。失恋は辛いのが当たり前!でもうつは勘弁ですね。
失恋でうつになる?
失恋でうつになるって本当?
失恋はいくつになっても辛いもの。 でも、失恋の傷心と、失恋うつはどうやら違うようです。
そもそもうつとは脳内物質のバランスが崩れておきる心の病気。 きっかけは大きなストレスや辛い出来事などが多いのですが、心身ともに疲れてしまったときにおこりやすいもの。 よく「心の風邪」なんて言葉を聞きますよね。
愛する人を失ってしまう失恋はうつになる理由として当然といえば当然なのかもしれません。
【失恋うつ】うつのメカニズム
そもそもどうして「うつ」になるのか?
「うつ」は科学的に言うと脳内神経伝達物質のバランスが崩れている状態の事を言います。 人間は嬉しいことがあると喜び、悲しい出来事に遭遇すると涙がこぼれます。 これは人間に心がある...という哲学的なロマンというよりも、脳内神経伝達物質がきちんと情報を脳に伝えることで起こる反射のようなもの。
「うつ」になると感情が乏しくなるというのも同じ理由。 つまり「うつ」になると脳内神経伝達物質のバランスが崩れ、情報がきちんと伝わらない状態になっているのです。 脳内神経伝達物質は数が大変多く、その中でも「うつ」に関係しているのはセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンと言われています。
うつを病気としてとらえ、きちんと神経伝達物質のバランスを整えることが大切です。 うつは病気じゃない! と頑なに病院で受診しない人も多いですが、確かに体の病気ではないとはいえ、病気は病気。 体の不調も出てきます。 薬をのんで神経伝達物質のバランスを整えるのも一つの方法ですが、まずは病気だと認めて、病気と向き合うことが必要です。
【失恋うつ】失恋うつとは?
「うつ」は心と体のバランスが崩れる事なのですが、失恋うつとは何なのでしょうか? 普通のうつと違うのでしょうか?
基本的に失恋うつも、そのほかの「うつ」も同じこと。 症状も特徴も同じです。 ただ、うつになる背景にある理由が「失恋」だという事。
うつはストレスが過剰にかかっている状態で、脳内神経伝達物質のバランスが崩れてしまって起こるのですが、失恋はまさにストレスそのもの。 失恋のストレスが失恋うつへとつながっていくのです。
特に恋人の事が大好きで依存してしまっていると、失恋したときショックは激しく、失恋うつになりやすいでしょう。
【失恋うつ】失恋うつになりやすい人の特徴
では失恋うつになりやすい人の特徴とは?
そう、「うつ」になりやすい人がいるように失恋うつになりやすい人もいます。 失恋うつになりやすい人の特徴を7つにまとめてみました。
自分のタイプはどうなのか? 失恋うつになりやすい特徴を持っているなら、気を付けて。 克服方法と予防方法もその後にまとめていますから、しっかりチェックしてみてください。
【失恋うつ】特徴①真面目で自分を責める傾向
男女ともに、まじめな人は特に「うつ」になりやすいことが分かっています。 なぜ真面目だと「うつ」になりやすいのか?
それは必要以上に頑張ってしまうからです。 そして、真面目だから1人の人を真剣に愛します。 それは良い事なのですが、いったん恋が終わってしまったら、すぐに切り替えができません。 真面目に向き合ってきた恋愛。 それがある日突然崩れ去るときのショックは心に大変なストレスをかけてしまいます。
しかも、真面目だから相手が悪いとは考えません。 男の人が他の女と浮気しても 「私が悪かったのかしら」
女の人が他の男性に心移りしても 「俺のどこが悪かったんだろう...」
と自分に失恋の理由を探してしまいます。 失恋は辛いものですが、決してどちらか一人のせいで起こるものではないのに、
「自分が悪かった」 「自分に魅力が足りなかった」 と自分を責めてしまうのです。
【失恋うつ】特徴②人の評価が気になる
失恋うつになりやすい人の特徴②は人の評価が気になる人。
振られたことで周りの人にかわいそうと思われるんじゃないか。 周りの人に、彼氏の事を聞かれたらどうしよう。
そんな理由で周りの事ばかりが気になってしまいます。 自分の気持ちや、自分のやりたい事よりも先に、人がどう思うかをチェックしてしまうので、がんじがらめになって、辛い状態に陥るのです。
周りの人が何を言うかが気になってしまうと、人に会いたくなくなるし、外にも出たくなくなります。 悪循環ですね。
【失恋うつ】特徴③我慢強い
我慢強い性格の人は男女問わずうつになりやすい特徴があります。 我慢強いなら、辛い失恋にも耐えられそう... そんなイメージを抱くかもしれませんが、それは間違い。
人間、そんなに頑張らなくてよいのです。 弱音を吐かないという事は、それだけストレスが緩和されず、ずっと心にたまっていくという事。 限界まで我慢して、最後に心が病気になってしまう。 それが失恋うつです。
我慢強いのは長所ともいえますが、弱音を吐く素直さも心の栄養になるのです。 我慢する方法よりもその時の気持ちは吐き出した方が心は軽くなります。 我慢強い人は最後にポキっと折れてしまう。 そんなリスクを背負っているといってよいでしょう。
【失恋うつ】特徴④愚痴を聞いてもらうのが苦手
我慢強い人の特徴にも似ていますが、愚痴を聞いてもらうのが苦手という特徴を持つ人は失恋うつになりやすい。 実は男性よりも女性の方が「うつ」になりやすいそうです。 でも、うつの症状が重症化するのは女性よりも男性。
なぜか?
感情豊かな女性は失恋の痛手をモロに受けやすいので「うつ」になりがちなのですが、女性は生来男性に比べておしゃべりです。 何か傷つくことがあったとき、辛い時、喋るという方法でストレスを発散することができます。 でも男性はこれができない。
女性は喋ることでうつっぽくなっても、うつという病気の症状が重症化することなく、改善される傾向にあるのですが、男性は女性と違ってそもそも自分の気持ちを喋るという事が苦手なのです。
特に男性はプライドの塊なので、失恋というショッキングな出来事を周りの人に打ち明ける方法をなかなか取りません。 人に言わず人知れず辛い気持ちに耐える方法を選ぶと、余計「うつ」が進行してしまいます。 愚痴をこぼすのはカッコ悪いと思う人に「うつ」の人が多いのは、そんな理由からでしょう。
【失恋うつ】特徴⑤理想家
理想が高く、常に理想を追い求める人はその現実との落差から「うつ」になることがあります。 失恋うつも同じ。 恋愛に理想を持っているので、
「こんな風になりたい」 「こんな関係性でずっとラブラブでいたい」
自分の中に恋人関係の理想がしっかりと描かれているのです。 こんな理由で、理想の関係になろうと付き合っている時から頑張りますし、自分の予想と違う行動を相手の男性や女性がしてしまうとパニックを起こします。
理想の関係を築きたいのに、恋人から振られてしまったら、理想は目の前で壊れ去り、後に残るのは「どうして?」という回答のない疑問。 理想と現実の差に辛い気持ちが高まり、失恋うつになってしまうのです。
【失恋うつ】特徴⑥隣の芝生は青い
失恋うつになりやすい人の特徴として、ついつい自分を他の人と比べてしまう...そんな性格の人はチェックが必要。 これは②の人の評価が気になる特徴と表裏の関係にあると言えますが、人にどう見られているか、人の評価が気になる人は、自分と他人を比べてしまうところがあります。 そしてどうしても自分よりみんなの方が人生上手くいっている、自分ももっと... なんて思う傾向があるのです。
特に失恋したら周りのみんなが幸せそうに見えて、さらに
「どうしてみんなあんなに幸せそうなの?」 「どうして私だけこんな思い...」 「私ばかり恋愛がうまくいかない..」
なんていう思い込みに陥ってしまいます。 周りのみんなが幸せで、自分一人が不幸なんてことはないし、みんな笑顔でも何かしらの問題は抱えてる。 けれど、そうやって想像力を働かせることなく、自分ひとりと思い込んでどんどん落ち込んでいく。 そうなってしまってはなかなか自分一人では負のスパイラルから抜け出せません。
人と自分を比べたってどうしようもないと気づかないといけないのですが。
【失恋うつ】特徴⑦尽くす
恋人に尽くすことは悪い事ではありません。 でも、恋愛に依存してしまってはいけません。 恋愛うつになりやすい人は、恋愛依存になりがち。
この人じゃないとダメ! この人がいないと生きていけない!
そこまで恋人に依存してしまうタイプはとことん恋人だけを見つめ、そして尽くしてしまいます。 その人に捨てられないように、その人に愛されるように。 でもそれが壊れてしまう時、自分の心も壊れてしまう。 そんな依存症状が「うつ」を招くのです。
恋人に尽くすことは良い事ではありますが、 「こうしないと。尽くさないと」あの人に愛されないという理由はありません。そんな思い込みは危険です。 恋人関係は常に対等。 一方の想いが強すぎても弱すぎてもバランスが壊れてしまいます。
尽くしすぎていると、恋が終わったときに今まで使っていたパワーの反動がすごく、行き場をなくしてしまいます。 恋人しか見ていなかったツケが回ってくるのです。 周りが見えなくなるほど恋人だけを見て尽くすのは、行き過ぎた方法です。