6.伏見大手筋商店街
京阪電車「伏見桃山」駅の西側にある商店街です。豊臣秀吉が築いた伏見城の大手門に続く大手筋通りにあるため、このように呼ばれています。
商店街は、道幅が広く、アーケードもあり、明るい雰囲気です。地元の人が利用するファストフード店や銀行、飲食店などが立ち並んでいますが、京都のブランド茶「宇治茶」や、地酒を販売するお店もあり、観光で訪れても楽しく散策できるでしょう。
7.茶寮 油長
伏見大手筋商店街にあるお茶屋さん「茶舗 油長(あぶらちょう)」には、「茶寮 油長」という喫茶スペースが設けられています。宇治茶や茶道具が並ぶ店内を奥に進むと、和傘の飾られた明るい空間に、テーブル席が並んでいます。
こちらでは、お抹茶やグリーンティー、煎茶といった飲み物のほか、抹茶パフェ、特製あんみつ、抹茶シフォンケーキなどのスイーツもいただけます。その中でも、高級な宇治抹茶を使ってお店で作っている抹茶ロールは人気商品。是非味わいたいものです。
また夏には、伏見ならではのかき氷も味わえます。こちらは、抹茶に伏見の吟醸酒を加えたシロップをかけていただく「宇治吟醸酒氷」です。ほろ苦く香りの良い抹茶と、華やかな日本酒の風味が一度に楽しめるかき氷は、とても上品なお味で、ぜひ試していただきたいものです。
こちらは、「宇治吟醸酒金時」。白玉とあんこが乗っており、色々な味が楽しめるのがうれしいですね。
8.寺田屋
寺田屋は、幕末の土佐藩士「坂本龍馬」が滞在したこともある旅館です。龍馬が滞在していた1866年(慶応2年)には、伏見奉行所の役人に襲われましたが、なんとか脱出して難を逃れたという「寺田屋事件」の舞台でもあります。
かつての建物は、1868年(慶応4年)1月3日の鳥羽伏見の戦で焼失したため、西側に旅館が再建されました。この旅館は、現在でも宿泊できるほか、内部を見学することもできます。歴史を感じる和室の窓から通りを眺めると、風情があって良いものです。
旧宅のあった場所は小さな庭園として整備され、ベンチも設置されています。また、旧宅跡であることを示す石碑や、幕末からあるとされる古い井戸なども見られます。
9.竜馬通り商店街
寺田屋の東にある小さな商店街です。もともとは町名が使われていましたが、坂本龍馬の経済人としての才能にあやかり、このように改称されました。
大手筋商店街より道幅は狭く店舗数も少ないですが、石畳の道やレトロな街路灯があり、落ち着いた雰囲気が漂っています。お店も昔ながらの商店から、おしゃれなカフェやバーまで個性豊かに揃っており、散策を楽しむ観光客の姿も見られます。
10.伏見十石船
伏見は、江戸時代には、淀川の水運によって大坂や京都との間に物資や旅客を運んでいました。そのとき運航していた十石船(じっこくせん)を現代に再現した遊覧船が、伏見十石船です。月桂冠大倉記念館の南側から出航すると、酒蔵が立ち並ぶ風情ある町並みを眺めながら、宇治川派流の濠川を進みます。
その後、河川改修の際に建造された閘門「三栖閘門(みすこうもん)」と資料館に立ち寄り、再び市街地を通って戻ってくる、約50分のコースとなっています。
伏見十石船は、街中を通りますが、河川敷や土手には桜や柳、アジサイといった植物も植えられており、緑が美しいです。遊覧船に乗って、かつて水運の拠点として栄えていた様子を偲んだり、季節ごとに変わる景色を楽しむのも良いかもしれませんね。ちなみにこちらは冬季の運行はありませんので、運行状況を確認してからお出かけください。
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