性的画像を送ってしまったら……?
――性的画像を送ってしまったら、被害者はどうすればよいのでしょうか?
池田さん「出回っているかどうかをとても気にされる人は多いのですが、探しても探しきれないので、『探すことはお勧めできない』と伝えています。そこに固執してしまうと生活が成り立たなくなるので、気持ちを切り替えられるようにお話していきます。 伝え方はいろいろなんですが、相談者が日常を取り戻すことができるように、安心材料を何とか見つけられるような言葉かけをしています。ネット社会の弊害ともいえ、現状では対処できる法律等がないため、こうした対応にならざるを得ません」
――18歳未満の未成年が成人に性的画像を送ってしまったら、何ができますか?
中村さん「児童ポルノの被害として警察に相談ができます。ただ、被害者が18歳以上だと、児童ポルノに該当しないので難しくなります。それでも、脅しや脅迫があるとか、リベンジポルノや盗撮など、警察署の生活安全課では幅広く相談にのってくれるので、まずは相談してみるとよいと思います。」
平岡さん「被害者が18歳未満でも、送った相手がアプリやSNSで出会った人で、氏名など個人情報がわからないうえ、アカウントを消してしまっているとどうしようもできません。インスタやツイッター経由で被害に遭う子たちはとても多いです。最近は裏垢(裏アカウント)で自分のプロフィールを隠して裸を見せる子たちもいて、そういう子たちが被害に遭うこともあります」