かぎ編みで可愛い模様が出来上がるスタークロッシェ。花や星のような模様に一目惚れ間違いなしの編み方です。今回はそのスタークロッシェの基本的な編み方や目数、実際の編み図などをご紹介いたします。今までチャレンジしたことがなかった方も、この機会にぜひマスターして、可愛い作品を作ってみましょう!
スタークロッシェ編みとは?
スタークロッシェはクロッシェ編み模様の一種
まず「スタークロッシェ」とは、2段で1模様が完成する星のような模様のことです。こちらの画像は模様下段の途中まで編んだところですね。かぎ編み(=クロッシェ編み)の基礎本などには載っていることがあまりなく、ある程度かぎ針編みに慣れた人向けの編み方といえるでしょう。編み方もはっきりとした定義がありません。
とても人気の編み方で、スタークロッシェ編みの作品に特化した編み図本などもたくさん出版されています。一見難しそうに見えますが、少し練習してコツをつかんだ瞬間からすいすい編むことができます。どんどん模様が連なっていくのを見ていると進めるのが楽しくなってきますよ!
ただしweb上ではスタークロッシェ作品、とくにバッグに関しては無料編み図があまりたくさん公開されておらず、自己流や既存の編み図にアレンジとして加えている方が多いです。
スタークロッシェ模様の魅力
スタークロッシェの魅力は勿論、このように連なる星模様です。気合を入れて全面をスタークロッシェ模様にするのもいいですし、こちらの画像のようにアクセントとして数段だけ入れてもとても可愛いです。強度もあり、しっかりと仕上がるのでバッグ等に向いています。
どんな素材でも馴染む可愛らしさ
スタークロッシェ編みは、冬素材でも夏素材でも馴染んでくれます。冬用毛糸なら星だけでなく雪の結晶を思わせるようにふんわりと、夏用糸ならかっちりと涼しげな印象に。最近流行りの麻ひもやTシャツヤーンとの相性も抜群です。
こちらはふんわりした毛糸で編まれたスタークロッシェ模様です。色や素材で表情がくるくる変わってとても素敵ですね。「編んでみたい!」と思ったら、実際にかぎ針と糸を用意してスタークロッシェを編んでみましょう。
スタークロッシェの編み方は?
スタークロッシェを編むために必要なかぎ編み知識
スタークロッシェの模様を編むために使用するのは、くさり編み・こま編み・引き抜き編み・中長編み・長編みの基本的な5種類の編み方です。どれもかぎ編みにある程度慣れた方なら全く問題ない編み方ばかりですね。
中でも大事なのは引き抜き編みです。模様下段で一気にループをたくさん引き抜く工程があるのですが、ここさえクリアできれば難しくありません。
スタークロッシェの編み方と目数
スタークロッシェを編むのに、普通のかぎ編みと同様に特別なものは必要ありません。まずはお手持ちのかぎ針と、お好きな毛糸を手元に準備しましょう。毛糸の使用量が少し多めの編み方なので、慣れるまで余裕をもって準備すると安心です。以下でスタークロッシェ往復編みの手順をリストにしています。
用意するもの
お好きな糸
糸に対応した号数のかぎ針
LIHAO LIHAO毛糸12色セットアクリル糸 ¥1,099
Clover Cloverクロバーかぎ針「アミュレ」セット ¥3,250
スタークロッシェの編み方・1段目
スタークロッシェは1模様につき2目必要なので、2目×作りたい模様数、それにプラス1目で作り目します。
くさり編み3目で立ち上がり、編地を返します。
立ち上がりの一番上は飛ばし、上から2目めの裏山に針を入れたら、糸をかけ引き抜きます。その工程を合計5目繰り返します。
針に全部で6本の糸がかかったら、全てを一度に引き抜いてくさり編みを1回します。この時あまりくさり編みをきつく締めすぎないように注意してください。
模様真ん中の穴→一番最後の目の裏側一本→足元の目から3目分引き出します。合計6本の糸がかかったのを確認したら、同じように引き抜き、くさり編みを1目。これで模様2つ目ができました。
端まで繰り返したら、最後に残った1目には長編みを編みます。
スタークロッシェの編み方・2段目以降
立ち上がりはくさり編み2目で、編地を返します。
前段の模様真ん中の穴のところに、中長編みを2目ずつ編み入れていきます。
最後まできたら、裏山と奥の半目を拾って中長編みを1目編みます。
3段目以降は再び立ち上がり3目で編地を返し、1段目と同じ工程から始め、必要な高さまで繰り返していきます。
こちらの動画はスタークロッシェ初心者向けに、往復編みでゆっくり編み方をレクチャーしてくれる動画です。いきなりバッグを編む!となると少し難しいかもしれませんので、まずはこちらで一緒に編みながら練習してみてはいかがでしょうか。必要な目数などの説明も字幕で入っています。
スタークロッシェを輪にして編むには
バッグのように輪にしてスタークロッシェを編む際は、基本の往復編みと少しやり方が違ってきます。模様1段目を締めるくさり編みと1段目最終の長編みはせず、立ち上がりの3目めから引き抜いて繋いでください。
2段目も最後の中長編み1目をせず、立ち上がりのくさり編みに引き抜いて繋ぐだけです。3段目以降の奇数段は引き抜いた目も拾います。往復編みの時はプラス1目して目数が奇数になりますが、偶数目になるようにしてください。
バッグではありませんが、こちらの動画でスタークロッシェを輪で編んでいる様子を見ることができます。説明入りでとても分かりやすいので、編み方の参考になります。
POINT
目数に注意!
輪の編み方は、慣れていないと目数で混乱しがちです。必要に応じて目数リングなどでしるしをつけておくとよいでしょう。目数リングは100均などでも購入可能です。
スタークロッシェ編みの注意点
スタークロッシェを編むときに一番注意したいのは「力加減」です。挫折する方によくある失敗としては、模様を作るときにきつく締めすぎてガチガチになってしまい、編むのがきつくなってしまったというものです。上記の工程表にも書きましたが、模様の真ん中部分に無理なくかぎ針が入るくらいの加減で編んでください。
とはいえあまりゆるゆるに編みすぎても模様に隙間ができて見栄えが悪くなってしまうので、何度か往復編みなどで練習してお好みの加減を見つけてみてください。とにかくスタークロッシェに必要なのは「慣れ」です。