現在、住まい選びの情報はいたるところで得ることができますが、そこで得られるアイデアは、必ずしもあなたの思い描く住まいに対する、ベストな案であるとは限りません。今回は、住まい選びにありがちな固定観念をいくつか挙げ、自分のライフスタイルにピッタリな住まい選びをするためのコツを紹介します。
住まい選びにありがちな固定観念
働く女性が住まいを選ぶ際にとらわれてしまいがちな固定観念とは実際どのようなものでしょうか。
今回は、よくある住まいの固定観念をいくつか挙げ、それぞれのメリットデメリットを解説いたします。
自分のライフスタイルにぴったりな部屋を選ぶには、 これらの偏った考え方を取り除き、フラットな視点持つことが重要です。
1,南向きの部屋がいい
南向きの部屋は明るい為、日中は照明を点ける必要がなく、また、洗濯物もよく乾くということから、非常に人気があります。
しかしながら、人気の高さがゆえに、他の方角の部屋に比べて、家賃や分譲価格が高く設定されている事が多いです。また、紫外線を受けやすい為、壁や床が傷みやすく、夏は暑い為、エアコンが必須などのデメリットも。
生活スタイルによって、他の向きも実はおすすめで、西向きは活動時間帯での日照時間が長い為、夕方までお部屋が明るく、意外と好む方が多いです。
北向きも開口部が広くて明るいお部屋もあります。 ヨーロッパでは、お気に入りの家具やインテリアが日焼けしないように北向きを好む人も多いとか。
2,家で仕事を快適に行うには、2LDK以上の間取りが必要
コロナの影響でリモートワークで働く人が増加し、仕事に集中できる環境を部屋に求める人が増加傾向にあります。仕事場とプライベート空間を両立させる為には2LDK以上の間取りが必要と考えている方も。
しかし、2LDK以上の部屋は値段が高く、ランニングコストも広さに比例して高くなる為、予想以上の出費を招く恐れがあります。
また、一人で暮らす場合は部屋数が増えることで目が届かない場所ができ、掃除も大変。
そのため、少し広めの1LDKや仕事スペースが確保できれば十分という方も多いです。 また、用途に合わせて、『リビング広め』が良いのか、『寝室広め』が良いのかも違ってきます。
3,毎日の料理をスムーズにするには、大きいキッチンが必要
3口コンロは1度に料理を何種類も作ることもでき、パーティも楽しめるという理由から、お料理が好きな方から大変人気の高い条件です。
しかし、1LDKなどの比較的小さいお部屋では、限られたキッチンスペースの中で、3口コンロにすることにより、 作業スペースがほとんど取れないことも多いです。
また、コンロを3口同時に使っている方は実はほとんどいらっしゃらないことも分かっています。 このことから、無理に3口コンロにこだわらず、2口コンロで作業スペースがしっかりと確保されているキッチンの方が、お料理しやすい場合があるそうです。
また、3口コンロと同様に人気の高い対面キッチンも、壁付けキッチンよりリビングスペースが狭くなることが懸念されます。リビングを広く使いたい方には、壁付けキッチンがおすすめです。