整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。
|あなたの1日の「第4コーナー」はどこですか?
もし、わたしの毎日を400メートルのトラックに例えるとしたら、お風呂から出てからが第4コーナーを過ぎたあたりです。なので、お風呂から出るとすぐに「あとひと頑張りだ!」と、残りの気力と体力をふり絞って駆け抜けて、ゴールテープを切るところまでを妄想しています。
こんな妄想をするのは、常に頭の中に「その日走らなければならないトラック(その日の仕事や家事)」があるから。朝、スタートをきってから日中のペース配分がうまくいき、夜に無事に第4コーナーまで行ければ、ほぼ勝ったも同然。「今日もなんとか乗り切れそうだ、よかった!」とホッとします。
お風呂から上がってパジャマに着替えたら、第4コーナーを過ぎた最後の直線、ラストスパートがスタート。
洗濯物を洗濯機に入れてタイマー設定するところからはじまり、
→髪を乾かす
→歯磨き
→夕飯後に追加で洗い物が出ていたら食器洗い
→布団を敷く
→エアコンをオンにして部屋を涼しくしておく(夏バージョン)
→出しっぱなしのものがあったらしまい、部屋を整える(ついでに軽く掃除することも)
→翌朝のゴミの日に出すものを玄関にそろえておく
などを一気に終えます。ひとつひとつは大したことではないのですが、なんといってもラストスパート状態なので、わりと必死に、「頑張れ、あと少し…!」と心の中で自分を励ましながらやっていることが多いです。でも、ここまで終われば、寝るまでの時間を心置きなく読書などに使うことができ、そして心穏やかにゴールに飛び込めます。
ちなみに、このトラック走のゴールは、寝室で横になり、布団をかけた瞬間です。この瞬間のために生きてる…しあわせ! そして、今日も無事に走りきることができました、ありがとうございます! と、毎回何かに(頑張った自分に?)感謝したくなります。
毎日、頭の中にある400メートルのトラックを思い浮かべて、「今このあたりだな」「今日は飛ばさないでいった方がよさそうだな」などと調整しながら、第4コーナーに備えて過ごしています。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー)>
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