ハッピーミール指数——子ども向けメニューのおもちゃが減る

ビッグマック指数ならぬ、ハッピーミール指数なるものも存在する。特にマクドナルドの子ども向けメニューだけではなく、様々なレストランの子ども向けメニューを指している。

至ってシンプルな理論で、不況中は子ども向けメニューのおもちゃの質や量が落ちるという。現に2009年、米国の大手チェーンレストラン、レッド・ロビン・グルメバーガーズの子ども向けメニューで、おまけのクレヨンの本数が減ったそうだ(NPR2009年10月6日付記事 )。

長距離恋愛指標——就職難で遠方に働きにでざるを得ない?

「不況時には長距離恋愛カップルが増える」という説は、不景気で職が見つからず、仕方なく遠方まで働きにでるパターンが増えるという理論に基づくものだ。リストラされたが次の職が見つからない、苦労して見つけた再就職先はかなり遠いが背に腹は代えられない—といったところだろうか。

これについては正確なデータが公表されていないが、「遠距離で付き合うぐらいならさっさと別れて近場新しい相手を見つけよう」というシビアなカップルよりも、「遠距離でも大事に関係を育てていきたい」と願う純粋なカップルが多いことを信じたいものだ。

ワニ繁殖増殖指数、蚊増殖指数——高額なワニ革や家は売れない?

不況の中、口紅は売れてもワニ革のハンドバッグやベルト、靴など、値が張るものは売上が著しく落ち込む。その結果、ハンドバッグに加工される運命から逃れたワニがどんどん繁殖していくという理論だ。

納得できるようなできないような微妙なラインではあるが、2009年、ワニの養殖で有名なルイジアナ州の養殖業者の多くが、深刻な支払い不能状態に陥ったという(ニューヨークタイムズ紙2009年11月30日付記事 )。

不況になると蚊が増えるというのも似たような理論だ。空き家が増える、あるいは手入れがおざなりになった結果、放置された野外プールなどに蚊が繁殖する。金融危機中、アリゾナ州マリパコ群の環境サービス部が対応した蚊駆除の件数は、2007年と比べて60%跳ね上がったそうだ(ビジネス・インサイダー2014年10月23日付記事)。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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