投資初心者に人気の2つの制度を紹介
続いては、投資初心者にぴったりな長期投資の制度として、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」と「つみたてNISA」について解説します。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoとは、自分で積み立てる私的年金制度です。iDeCoに加入して掛金を拠出する(=積み立てる)ことで、積立金と運用益を将来的に年金として受け取れるものです。
原則、20歳以上60歳未満のすべての人(学生を含む)が加入でき、国民年金の加入区分に応じて掛金の上限が、月額1.2万円~6.8万円(年額14.4万円~81.6万円)と異なります(企業型確定拠出年金に加入している場合は、勤め先に確認が必要)。
iDeCoの運用商品には、定期預金や投資信託などがあり、自分で商品を自由に選べるのが国民年金との大きな違いです。
またiDeCoを活用すれば運用益を得られる可能性だけでなく、所得控除を適用できるため節税できるというメリットもあります。一方で、60歳まで原則引き出しができないため注意しましょう。
つみたてNISA
つみたてNISAとは、年間40万円までの投資から得られる運用益が非課税になる制度です。原則、日本に居住している20歳以上の人が利用できます。
そもそも株式や投資信託などに投資・運用して生まれた利益には、働いて得た収入と同様に約20%の税金がかかります。ただしNISAは少額投資非課税制度といって、NISA口座で投資・運用を行えば非課税になるのです。
その中でも、つみたてNISAは最長20年適用でき、最大で800万円を非課税運用できます。
投資対象は、金融庁が認可した投資信託です。「NISA」より商品が制限されますが、金融庁は長期の積立・分散投資に適した商品のみを認可しているため、商品を選びやすいことも投資初心者にとって大きなメリットです。
とはいえ、投資である以上損をするリスクがあるため、注意しましょう。また、つみたてNISAは運用益にかかる税金が非課税になる分、損失が出ても他の運用益と相殺できません。このことにも注意して、はじめる必要があります。
ピンチをチャンスととらえる視点
コロナショックのニュースを見て、「経済が不安定みたいだし、投資をはじめるのは先送りにしよう」と考える人も多いかもしれません。しかし歴史的な経済危機もチャンスに変えられる可能性があります。大切なのは投資の仕組みやリスクをきちんと理解したうえで、余裕資金で投資を行うことです。
今は「iDeCo」「つみたてNISA」など投資初心者向けの制度も整ってきているので、投資をはじめる際には活用を検討してみるといいでしょう。
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