SNSは「作られた世界」だと割り切る
では、SNS上にあふれる他人の羨ましい投稿を見て、思わず悔しい気持ちになったり、自信を失いそうになってしまったとき、どうすればいいのでしょうか。
まず、大前提として覚えておいてほしいのが、SNSは「作られた世界」だということです。SNSの発信は、画像1枚、動画数秒だけ、生活のほんの一部分を切り取って、発信者が「見せたい世界」を加工して見せているものです。
きれいに盛り付けられた料理だけれども、食べてみると味はあまりおいしくなかった。 美しく整えられた部屋の写真がアップされたとしても、実は写っていないところには子どものおもちゃが散乱していた。美しい写真の裏側には、往々にしてそんな事態が起こっています。
SNSが作られた世界だということを理解していれば、「羨ましくて、悔しくなる」という感情はそもそも生まれないように思います。
SNSがなくても人は生きていける!
ただし、あまりにも気持ちが高ぶって、日々の行動に支障をきたし、モヤモヤとした気持ちを抱えてしまうようならば、心にとって良いことではありません。思いきってSNSから離れてしまうことをおすすめします。
アカウント自体を消すのが難しいならば、SNSを見る時間と回数を決めて、SNSに触れる時間を制限しましょう。
四六時中SNSを見ていないと社会から取り残されるような気がして不安だと感じる人もいるかもしれませんが、SNSで扱われている情報を知らなかったからといって、生きていけないことはありません。むしろSNSと適度な距離感を取れる人こそが、社会生活においてはうまくいくのではないでしょうか。
SNSは確かに世界とつながっているものです。
しかし、世の中の一部の人しか見ていない、実は非常に狭い世界でもあることを認識してほしいのです。いま、あなたが握りしめているスマートフォンをそっと置いて、現実の素晴らしい世界に目を向けてほしいと思います。
【大野萌子】
公認心理師。産業カウンセラー。2級キャリアコンサルティング技能士。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事。法政大学卒。
企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。
テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演・監修多数。著書に累計50万部超の大ベストセラーシリーズ『言いかえ図鑑』(サンマーク出版)などがある。
<文/女子SPA編集部>
女子SPA!編集部
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