履歴書には趣味・特技を記載する欄が設けられているものがあります。これといった趣味を持たない人は、何を書けばいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。
多忙な社会人が、最も気軽に取り組める趣味といえば「読書」です。
必要な知識を得たり、純粋に物語を楽しんだりする以外にも、様々な効果が期待できる読書は、年齢問わず継続できる点も魅力。ビジネスパーソンこそ日常的に取り組みたい趣味といえるでしょう。
そこで今回は、読書がもたらす効果についてご紹介します。
「趣味は読書」は面接で好印象?
2021年に社会人を対象に実施された読書に関するアンケートでは、回答者の半数近くが「月に1冊以上の本を読む」と回答しています。また、20代の73.4%が「読書の習慣がある」と回答しました。
参考:Job総研 「2021年 秋の読書実態調査」(株式会社ライボ)
このデータを参考にすると「月に1冊以上の本を継続的に読む習慣」がある人の読書量は、平均より多いといえるでしょう。
しかし、普段から本を読む習慣のない人が
「なんとなくイメージがよさそうだから、趣味は読書にしておこう」
といった安易な考えから、履歴書の趣味欄に記載することはおすすめしません。
面接で趣味に関する質問をされる理由は
・応募者の緊張を緩和するため
・応募者の性格や志向性を知るため
・質問への対応力を確認するため
などさまざまですが、仕事に直結する特殊な趣味でない限り、趣味の内容自体が選考を大きく左右するケースはほとんどありません。そればかりか、適当な内容を履歴書に書いてしまうと、面接で趣味の話題になった場合に上手く答えられず、返ってマイナスの印象を与えてしまう危険性もあります。
特に趣味がない人は、以下に挙げた読書のポジティブな効果を知って、今から読書習慣を身に着けてみてはいかがでしょうか?
読書で得られる知識とインプット力
昔から「知識をつけるなら本を読め」といわれます。
読書は、様々な人の意見や出来事を知って、新しい世界の扉を開ける、今すぐに始められる趣味であり学びです。本を読んで知識をインプットし、内容を理解して自分自身の知識として蓄積することができます。
知識をつけることと、インプット力をつけること。この2つが読書の最も大きな効果です。
読書と左脳の関係
私たちの脳には右脳と左脳があります。右脳は感情を、左脳は論理的思考をそれぞれ司っています。
本の内容を筋道立てて読む作業では、私たちは特に意識せずとも左脳を使ったインプットを行っています。
「文字を読み、そこから情報を取り入れる」というインプットの作業を習慣づけると、長文への抵抗感が軽減し、より一層難易度の高い複雑な文章の読解にも挑戦できます。
知識を得るためにインプット作業が重要である一方、左脳ばかりを働かせていると、知識だけでなく疲労感も蓄積してしまいます。
そこでおすすめなのが、右脳を意識した読書法。右脳を使うことで読書時の疲労感を軽減し、より効果的な読書が可能になります。