北海道の空の玄関口・新千歳空港から公共交通機関で50分ほどの距離にある白老。2020年にアイヌに関して学べる施設「ウポポイ」の誕生で一躍有名となりました。今回は、ウポポイをはじめ白老の観光地やグルメについてご紹介します!

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白老では北海道らしく、文化も自然も楽しめます!

ウポポイ(民族共生象徴空間)

【北海道・白老】アイヌ文化に触れる!「ウポポイ」などの観光スポットとグルメ
(画像=写真:ある通訳案内士、さすがは国立博物館という規模感、『トリップノート』より引用)

白老を一躍有名にしたのが、こちらの「ウポポイ」です。ウポポイは、存立の危機ににあるアイヌ文化の復興・発展の拠点として誕生しました。国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設の3つにより構成されており、大人の入場料は1,200円です。

日本最北の国立博物館である国立アイヌ民族博物館では、アイヌ民族の視点からアイヌのことを紹介しようという試みのもと、展示が行われています。ウポポイの第一言語はアイヌ語ということで、アイヌ語にもたくさん触れられますよ!

また国立民族共生公園では、アイヌの歌や踊りを鑑賞したり、アイヌが伝統的な漁で使用している丸木舟操船の実演を見られるなど、様々な体験ができます!

実はウポポイの設立には賛否両論あったものの、普段はなかなか触れる機会のないアイヌ文化について知るきっかけになると期待される施設です。

ちなみに筆者は学生時代にアイヌ語を学んだり、アイヌの価値観を学んで環境問題について考えたりするプログラムに参加したことがあります。ですのでアイヌの文化については人一倍興味関心がありました。施設の愛称であるウポポイとは「(おおぜいで)歌うこと」を意味するアイヌ語の言葉です。文字を持たないアイヌにおいて文化は口承されてきたものであり、その中でも歌は非常に大きな役割を果たしているため、とても良いネーミングだと思います!

仙台藩白老元陣屋跡・資料館

【北海道・白老】アイヌ文化に触れる!「ウポポイ」などの観光スポットとグルメ
(画像=写真:ある通訳案内士、倉庫のような外観の資料館、『トリップノート』より引用)

江戸時代末期、白老には仙台藩の白老陣屋がありました。幕府の命令により、常時100名以上の藩士がロシア南下政策に備えて警備をしていたようです。仙台藩だけでなく、幕府は東北の諸藩に蝦夷地を分割して警備させていましたが、仙台藩に割り当てられていたのは、東蝦夷地と言われる白老から襟裳岬を経て十勝、厚岸、根室、そして国後・択捉の北方領土を含む、広大な守備範囲でした。

そんな重大な任務に当たっていた仙台藩士たちの拠点がこの白老にあった陣屋で、射撃訓練場などもありました。現在は、土塁や藩士の屋敷跡などが古面図や発掘調査をもとに復元されています。

またここには仙台藩白老元陣屋資料館もあり、蝦夷地出兵や陣屋運営の経緯、異郷の地での暮らしやアイヌとの交流の歴史を学ぶことができます!

ポロト湖とポロト自然休養林

【北海道・白老】アイヌ文化に触れる!「ウポポイ」などの観光スポットとグルメ
(画像=写真:ある通訳案内士、カヌーで漕ぎ出すこともできる、『トリップノート』より引用)

前述した施設「ウポポイ」はポロト湖(アイヌ語で「大きな沼」)の湖畔にあり、その周りの森林は自然休養林となっています。

ポロト湖では、夏はカヌー、冬はスケートを楽しむことができます。また周辺にはキャンプ場や遊歩道、自転車道、展望台もあるので、のんびり散歩やサイクリングをするのも良さそうです。筆者もサイクリングをしようと試みたのですが、昼でも鬱蒼としげる森は暗く静かで、しかも熊の目撃情報の看板があったので、引き返してしまいました。サイクリングをされる際は、気を付けながら進んでくださいね。

ヨコスト湿原

【北海道・白老】アイヌ文化に触れる!「ウポポイ」などの観光スポットとグルメ
(画像=写真:ある通訳案内士、一応「ヨコスト湿原」の看板はある、『トリップノート』より引用)

ヨコスト湿原は、白老駅からそう遠くない場所にある、観光地化されていない湿原です。北海道自然環境保全指針に基づく「すぐれた自然地域」に指定されています。

ヨコスト湿原には看板ぐらいしか立っておらず、遊歩道やお店などはありません。手付かずの湿原を楽しみたい人は行ってみるといいでしょう!

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白老は海の幸よりも、お肉や卵が有名なようです!

Poroni ポロニ

【北海道・白老】アイヌ文化に触れる!「ウポポイ」などの観光スポットとグルメ
(画像=写真:ある通訳案内士、白老牛のビーフシチューも美味、『トリップノート』より引用)

白老は白老牛でも有名です。筆者は白老駅前のPoroni(ポロニ、アイヌ語で「大きな木」の意味)で、白老牛のビーフシチューをいただきました。白老牛がとても柔らかく煮込まれていて美味しいので、おすすめです。

KINPEN CAFE キンペンカフェ

【北海道・白老】アイヌ文化に触れる!「ウポポイ」などの観光スポットとグルメ
(画像=写真:ある通訳案内士、白老牛を使ったバーガー、『トリップノート』より引用)

後述するゲストハウスの近くにあるKINPEN CAFE(キンペンカフェ)では、白老牛バーガーやポロト豚のトンカツ等をいただけます。軽く食事したい時などは、ハンバーガーがオススメです!

白老たまごの里マザーズ(マザーズプラス、マザーズ たまご館)

【北海道・白老】アイヌ文化に触れる!「ウポポイ」などの観光スポットとグルメ
(画像=写真:ある通訳案内士、この横長な建物の中で出来立てのスイーツをいただくことも可能、『トリップノート』より引用)

前述したヨコスト湿原の近くにあるスイーツ屋さんがマザーズプラス。併設しているレストランはマザーズ たまご館です。どちらでも白老の自然豊かな農場から運んできた産みたての新鮮たまごを使っており、卵の美味しさを心ゆくまで楽しむことができます!

広々とした敷地に立っているマザーズプラスは、2020年度の「グッドデザイン賞」を受賞したオシャレな建物で、周囲の草原と合わせて北海道ならでは!とでも言うような空間となっています。卵を使ったアイスやプリンなど洋菓子を販売しており、買ってその場で食べることもできます。もちろんお土産にもオススメです!またマザーズ たまご館では、卵かけご飯などをいただくことができます。