カジュアルにリフォームしてもらった

 どうせ使わないパールのネックレスです。何年も糸替えもしていないだろうし、ちょうどいい機会なので、糸替えするついでにシルバーのバロックパールを一つ入れ、留め具をマンテルタイプに変更するリフォームを近くのジュエリーショップに依頼しました。

 また、よりカジュアルな感じにするためにチョーカーのように短くしてもらって、完成したのが写真のパールのネックレスになります。

母ゆずりのパールのネックレス、カジュアルに使えるようになった意外なきっかけ
(画像=『女子SPA!』より引用)

 ジュエリー店には最初に予算は1万5000円以内でとお願いし、その範囲内でパーツを選びましたが、元のK14の金具を売却したので、結果的に少しこちらに返金がありました。

パソコンのモニター越しの会話でも話題に

 ちょっとしたリフォームで大変身したパールのネックレス。ほんのちょっとしたことなのに、Tシャツのようなカジュアルな服にも合うようになりました。

 そのおかげで、いつあるかわからない出番を待って、ただ引き出しの奥のほうへと追いやられているだけだったパールのネックレスの出番がふえ、呼ばれてはあちこち出演する売れっ子ジュエリーになりました。

母ゆずりのパールのネックレス、カジュアルに使えるようになった意外なきっかけ
(画像=『女子SPA!』より引用)

 特に現在、直接会うことがままならないご時世です。パソコンのモニター越しにミーティングをする機会も多く、そんなときにこのネックレスはうってつけ。

 見ている方とも「あら、それどうしたの?」「これ、母親のパールのネックレスをリフォームしたの」などと話が弾み、「私もリフォームしてみる!」ということで、今まで出番がなかった売れない役者みたいだったよそのお宅のパールのネックレスにも出番が回ってきそうな予感がします。

輝いてこそのジュエリー

 パールのネックレスにしてみれば、「どんなに私が素敵でも、見られないと光らないのよ!」とばかりに輝きを取り戻し、引き出しの隅っこ暮らしから脱出できたことを喜んでいる様子。

 めったにない冠婚葬祭や、いつかあるかもしれないフォーマルな集いを待っているばかりではパールのネックレスを数回つけただけで人生が終わってしまうでしょう。

 輝いてこそのジュエリーです。気が変わったらまたもとに戻せるという意味でも、パールのネックレスのリフォームはお勧めです。

<文/小林直子>

小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。


提供・女子SPA!

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