中札内美術村(なかさつないびじゅつむら)は、北海道帯広市に隣接する中札内村の柏林が生い茂る森と広大な広場を有する約14万5千㎡の土地に美術館、レストラン等が点在する施設です。森林浴も兼ねた芸術鑑賞のひとときをお過ごしください。なお中札内美術村は、例年4月下旬~10月中旬のみオープンしており、2018年は4月27日より開園予定となっていますが、おすすめの時期は、6月~9月です。

中札内美術村

中札内美術村は、広大な土地の中に幾つかの美術館やアート作品の展示があったり、四季折々の草花が咲き誇るガーデンや広場を有する施設です。ここは、菓子メーカー六花亭(本社・帯広市)が 「六花の森」と一緒に運営している北海道十勝を代表する場所になっています。

敷地内の概要

中札内美術村は、案内図の右下、駐車場に隣接する「芝生広場」(写真黄色のエリア)、「美術村庭園」(写真オレンジ色のエリア)と、駐車場向かいに広がる「美術館や彫刻等が点在するエリア」(写真赤色のエリア)の3カ所に分かれています。

今後は都合上、「美術館や彫刻等が点在するエリア」を「森の中の美術館エリア」と呼ぶことにします。森の中の小径を散策するため、現在地が分からなくなりますので、事前に大まかな建物の位置関係を覚えておくと良いでしょう。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、『トリップノート』より引用)

駐車場に近い入場口に設置された案内図です。

それでは、ここからは「美術村庭園」と「森の中の美術館エリア」をご紹介しましょう。

森の中の美術館エリア

美術館や点在する彫刻作品及びレストランが自然の中に溶け込んでおり、森の中をゆっくりと歩きながら芸術を鑑賞する空間です。柏林が生い茂る森の中を歩いていると、美術館や彫刻が突如現れるという、美術のびっくり箱のような趣が特徴です。

先ほどの案内図をご覧ください。中央に位置する「ギャラリー柏林」、次いで案内図の左側から右側に位置する各施設を見ていくことにしましょう。

ギャラリー柏林

地元在住の画家・中谷有逸が描いた十勝百景と呼ばれる十勝の景色画を展示しています。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、ギャラリー柏林、『トリップノート』より引用)

小川游作品館

1936年に創立された日本の美術団体、一水会の代表である小川游の作品を展示しています。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、小川游作品館、『トリップノート』より引用)

相原求一朗美術館

銭湯・帯広湯として使われていた歴史ある建物を移築したものであり、羊蹄山、旭岳、十勝岳などの北海道の名峰を描いた「北の十名山」の油絵を展示しています。外壁は、札幌市の石山地区にある通称、札幌軟石を使用しています。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、相原求一朗美術館、『トリップノート』より引用)

森の中の彫刻作品

相原求一朗美術館を後にして、「北の大地美術館」に向かう遊歩道の途中に2つの彫刻作品が展示されています。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、鐘を鳴らせ、『トリップノート』より引用)

「鐘を鳴らせ」と名付けられた彫刻作品です。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、ふたり、『トリップノート』より引用)

「ふたり」と名付けられた彫刻作品です。

北の大地美術館

六花亭が二十歳を対象に全国公募し、毎年3月に「二十歳の輪郭(はたちのりんかく)」というテーマでコンクールを開催しており、受賞作を含む応募作品を展示している施設です。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、北の大地美術館、『トリップノート』より引用)

正面から見た「北の大地美術館」外観です。

小泉淳作美術館

東大寺に奉納された蓮の襖絵レプリカが展示されています。また、建仁寺「双龍図」制作時の映像も見ることができます。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、小泉淳作美術館、『トリップノート』より引用)

レストラン・ポロシリ

中札内村美術館内にある穀物倉庫をモチーフにしたログハウスのレストランで、地元の農産物を使用した家庭料理やソフトクリームなどのデザートも充実しています。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、レストラン・ポロシリ、『トリップノート』より引用)

正面から見た森の中のレストラン「ポロシリ」の外観。木の温もりが伝わって来る趣のあるレストランです。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、ポロシリのメニュー、『トリップノート』より引用)

充実のメニューが並んでいます。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、ポロシリ店内、『トリップノート』より引用)

店内は、ほぼ木造りで落ち着いた雰囲気がありました。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、ポロシリカレー、『トリップノート』より引用)

ポロシリカレー(800円)です。レストラン・ポロシリでは、地元農産物を使用しているとのことです。そのせいか、カレーはもちろん美味しいのですが、サラダの鮮度が良く、また使われている野菜の種類が豊富でした。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、ポロシリテラス席、『トリップノート』より引用)

テラス席からは柏林が見渡せます。

美術村庭園

森の中にある美術館、作品館、彫刻群とは異なり、視界が開けた広大な土地を活かした美術村庭園が2017年春にオープンしました。ここには、彫刻や様々な草花に囲まれた庭園などがあり、その中に真野正美作品館があります。

様々な庭園

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、『トリップノート』より引用)

左側には長く続く木々の回廊が伸びており、一方、右側には回廊と平行して続く花壇が続いています。とても壮大で優美な眺めです。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、『トリップノート』より引用)

一面、緑の大地に現れた美しく綺麗な色彩の花々です

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、『トリップノート』より引用)

この光景が360度広がっています。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、『トリップノート』より引用)

この写真は、庭園のほんの一部を切り取ったものです。

彫刻

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、『トリップノート』より引用)

石を使った彫刻。この広い空間に1つだけなのですが、存在感があります。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、『トリップノート』より引用)

子供たちが自由気ままにくつろいでいる彫刻。楽しそうですね。

真野正美作品館

十勝在住で児童詩誌『サイロ』の表紙絵を描いている真野正美氏の作品を展示しています。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、真野正美作品館、『トリップノート』より引用)

古民家を再生して2017年にオープンしました。

中札内美術村の目じるし

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、『トリップノート』より引用)

中札内美術村入口前にたたずんでいるバス停。これ以外、周囲には畑以外に何もなく、静寂に包まれたとても静かな場所です。

このバス停から道路を挟んで向かい側が、「中札内美術村」で、遠目にみた位置関係は以下の写真のようになります。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、『トリップノート』より引用)

このように畑と樹木という大自然の中にある美術館です。美術館の周りは背の高い木々が立ち並んで自然の塀を作っているので、車をご利用の方は、モニュメントを見逃さないようにしてくださいね。

【北海道・中札内美術村】六花亭が運営する自然・食材・芸術の融合村
(画像=写真:トラベルライター、『トリップノート』より引用61v1hPTaZtBD_lrg.jpg)

道路を横に見た写真です。モニュメント以外看板はありません。あくまで自然に溶け込んだ美術館です。

提供・トリップノート



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