3.肉球のトラブルとは?

ケガをすると治りにくい

肉球の弱点は、皮膚の再生能力が低く、ケガをすると非常に治りにくいことです。
脂肪と線維組織で張りつめた状態にあるので、尖ったものなどを踏んで傷つけると、傷口がパンと大きく弾けるように開いてしまうのです。
表皮の硬い部分は血管が少なく、肉が盛り上がってくるのにも時間がかかります。
しかも、犬の体重がかかる場所なので負担が大きく、ふさがりかけた傷口がまた開きやすいということもあります。

肉球が固くなる病気も

肉球に症状が出る病気もあります。
非常に致死率の高い感染症として知られる「犬ジステンパー」は、発熱や鼻水で始まり、次第に咳やクシャミ、嘔吐や下痢、さらには麻痺やけいれんなどの神経症状を現すことも。
それ以外に、鼻や肉球の皮膚が角質化して硬くなる「ハードパッド」と呼ばれる症状が見られるのも、この病気の特徴です。

やけどや乾燥に注意

肉球は直接地面に接する場所だけに、散歩などで道を歩く際には路面の状態には十分な注意が必要です。
夏の灼けたアスファルトや砂浜を歩かせると、皮膚のやけどの原因に。
また冬の冷えた路面では、乾燥してカサカサに荒れたり、ひび割れの心配も。靴を履かせたり、クリームで乾燥を防ぐなど、環境に応じたケアをしてあげましょう。


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