夏は季節のイベントも多く、心も身体も高揚してしまうもの。そんな夏だからこそ、特別な体験をした人も多いのではないでしょうか。
今回、夏の花火大会で起こった「トホホな体験談」を語ってくれたのは、三船亜紀さん(26歳・仮名)。どのような出来事だったのでしょうか。
夏の風物詩と、いまいち本気になれなかった相手
「当時、飲み会で知り合って連絡を取り合っていた同い年の男性がいたんです。飲み会でもその後のLINEのやりとりでもとても気さくでいい人だったので、相手のことをもっと詳しく知りたいと思い、まずはデートをしようという話になりました。そこで、淡路島の花火大会に行くことになったんです」
海岸に打ち上げられる綺麗な花火を一緒に見ることで、何かがはじまるそんな予感。三船さんはウキウキした気持ちでデートにでかけましたが……。
「やっぱりメッセージの中の彼と実際に会った彼には少しギャップがありました。話もそこまで盛り上がらず、彼が人の多さに終始イライラしているのも感じていました。私も気を使ってしまい、この人は違うな、と花火大会デートで実感しました」
デートを通して、相手を見極めることができてよかったとポジティブに捉えていた三船さん。綺麗な花火も見ることができたので、来てよかったと思いながらその日はデートを終える予定でした。
花火のあと、まさかの災難「やばい気持ち悪い…」
「花火大会が終了して車で会場を後にしていたのですが、淡路島が普段は交通量の多くない島ということもあり、その日は大渋滞で車が全く動かないという事態に……。さすがにここまで混むことは想定していませんでした」
大渋滞にイラつく彼と進まない車。
緊迫した車内に追い打ちをかけるように、三船さんを災難が襲います。
「熱帯夜の暑さと、花火大会で歩き回った疲れと、会場で飲んだビールでの酔いと、渋滞。そして彼もイラついていたことで余計に気も張りつめていて……急激に気分が悪くなってしまったんです。 ただの車酔いだったのかもしれませんが、その時はとてもしんどかったです」
必死に不調に耐える三船さん。車が動き出した頃にはもう夜の11時とほとんど深夜の時間に。島を抜けても、送ってもらう予定の最寄りの駅までは、さらに車で2時間近く進まないといけない状況でした。
彼に誘導されるがままホテルへ……
「明らかに顔色が悪く無口になった私の様子に気づいた彼が声をかけてくれた頃には、もうほとんど病人のようだったと思います。すると彼が、『このまま帰るのはしんどいだろうからホテルで休もう』と提案してきて、しんどすぎた私は誘導されるがままホテルに行ってしまいました」
本来であれば、気のない相手の誘いは断るはずですが、今回は体調が悪すぎて耐えられなかったと話します。
「ホテルに行きましたが、お風呂も入れずすぐに寝てしまったので、もちろん何も起こりませんでした。 彼があの夜どういう心境だったのかは分かりませんが、おかげで朝には体調も回復したので、ホテルで休ませてくれた彼には感謝の気持ちでいっぱいでした」