マーケティング成功例!スターバックスを4P分析、4C分析してみよう
4P分析と4C分析を組み合わせたマーケティング戦略を、より具体的にイメージするために大手コーヒーチェーン『スターバックス』を例に挙げてみましょう。最初に「4P分析」で製品の魅力や強みを分析、そのあとに「4C分析」で顧客にどのようなメリットがあるか分析してみます。
「4P分析」をすれば整合性がとれていることがよくわかる
4つのPの整合性が見事にとれているスターバックスは、それぞれ以下のように「4P分析」することができます。
- Product(製品)=多彩なドリンクやフードはもちろん、サードプレイスとしての環境も製品の一つ
- Price(価格)=安すぎず高すぎず、ちょうどいい価格。多くのカフェチェーンと比較すると少し高め
- Place(流通)=人通りがありつつ、ビジネスパーソンが集まりそうなスマートな場所を狙って出店
- Promotion(販促)=大々的な広告ではなく、上質な店舗体験の評判でブランド力を高める
ターゲットをしっかりと捉えていることが「4C分析」でわかる
4C分析ではターゲットを明確に設定することが重要とお伝えした通り、顧客像を先にイメージしましょう。ここでは、サードプレイス的な仕事環境を求める若手ビジネスパーソンとします。
- Customer Value(顧客にとっての価値)=Wi-Fiサービスが利用できる、落ち着いた空間で楽しめる美味しいコーヒー、忙しい日常での特別感
- Cost(顧客が費やす経費)=1杯500円前後、都市部では店舗数が多く足を運ぶためのコスト負担が少ない
- Convenience(顧客にとっての利便性)=アクセスの良い場所では出店数が多い、駅近・ビジネス街などにあって立ち寄りやすい
- Communication(顧客とのコミュニケーション)=いつも笑顔で丁寧な接客、カップにメッセージを書いてくれるなどの遊び心あるコミュニケーション
「4C分析」は客観的な視点を可能にしてくれる
スターバックスの分析結果をみてみると、「4P分析」と「4C分析」の1~4が同じようなことを指していることに気づきましたか?
それぞれの視点から、同じことをいい換えているだけのようにもみえます。そのようにみえるのは、むしろ“売り手”と“買い手”の狙いとニーズがぴったりハマっている証拠(マーケティング成功例)といえるのです。
このように「4C分析」は、「4P分析」がイメージ通り顧客に届けられているか、客観的にチェックできるフレームワークといってもいいでしょう。
客観的な分析能力はビジネスパーソンの大きな武器
客観的な視点を持っていることは、ビジネスパーソンにとって大きな武器になります。その訓練としても「4C分析」は最適といえるでしょう。身の回りの商材でいったん4P分析してみた後、4C分析もしてみる……ということを意識してみると、数年後には分析能力の点で同期と大きな差がついていることでしょう!
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