保健所が衛生検査に入ったが…
この告発で、店舗は休業。保健所が衛生検査に入った。仙台市保健所生活衛生課は、
「25日に、ツイッターの投稿を見た方から連絡を受けましたので、抜き打ちでの検査を行おうと思ったのですが、店舗が休業していたため、運営会社に連絡し、立ち合いのもと検査をしました。ナメクジやゴキブリは現認できませんでしたが、清掃の不十分な場所が多々見受けられたため、改善するよう指導しました」
害虫が確認できなかったというのは、男性の主張と食い違うけど……。これについては民放報道記者が説明する。
「男性は24日の日曜日にツイッターで告発しましたが、保健所が事態を認知したのは25日の月曜日。その間に運営会社は店舗を清掃したようなのです。公的機関が害虫の多発する劣悪な衛生環境を確認していれば、もっと大きな問題になっていたはず。会社側に時間的な余裕を与えてしまったことはマイナスでした。ただ、運営会社も社会的制裁は十分に受けたと思います」
一方で、利用客たちはどう思っていたのだろうか。
「1度だけ食べに行ったけど、味は普通で汚いとも思わなかった。でも、うちの家族は“マズイからもう行かねぇ”って話していました」(40代男性)、「最近食べたけど、不衛生だとか、マズイとかは感じなかった」(70代女性)、「しょっちゅう食べに行ってたけど、おいしかったですよ」(30代男性)、「月に数回は利用するけど、問題があるとは思ったことがない」(50代男性)と、意外な声が続々……。
問題だったのは、利用客に見えない“裏”の部分。気がつかないこともあるだろう。しかし、今度は提供された“料理”に問題がある、新たな火種が燻っている。
「関東にある『大阪王将』の店舗でテイクアウトした人が、真っ黒に焦げた餃子の写真をツイッターに投稿したのです。これも1万回以上リツイートされています」(前出・ネットニュース編集者)
なぜこのような状態になったのか。提供した店舗に電話で話を聞くと、
「申し訳ないのですが、詳細は本社に問い合わせていただけますか。反省し、2度と起こらないようにしていきます」
とのこと。『大阪王将』を運営する『イートアンドHD』の広報は、
「SNS上の投稿は弊社も認識しております。ご満足いただけない商品をご提供したことは看過できませんので、改善の指導を徹底していきます」
『ファイブエム商事』が運営する店舗についてはどうか。
「衛生面については保健所の指導のもと、改善を行っていきます。それ以外の投稿されている問題点につきましては、調査を行ったうえで、対応を検討していく予定です」
誰もが簡単にネットで告発できる時代となった。見えないから大丈夫というのは、もう通用しないのだ――。
<文/週刊女性PRIME>
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