Q.トイレのしつけは大変ですか。

A.トイレのしつけは犬によってまちまちで、すぐ覚えてしまう犬もいれば、遅い犬もいます。基本的に排泄は、必ず決められたトイレだけでするようにしつけます。うまくいかない場合は、サークルやケージを利用してしつけます。外では排泄をしないように、散歩に行く前にかならずトイレを済せることが大切です。一度散歩中に失敗をすると、同じ場所に来るとまたしたくなることがありますから、散歩コースを変えるなど工夫をします。オスの場合、足を上げたり、マーキングする習慣がありますが、生後6ヶ月くらいで去勢すると防ぐことができます。困ったときには、育成団体に相談すると、それぞれの状況に応じたアドバイスが受けられます。

パピーウォーカー(盲導犬の候補犬)
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

Q.将来、自分が預かった盲導犬に会えないんですか。

A.はい、会えません。それは最初の契約の中に入っています。盲導犬として働くには、ユーザーとの信頼関係が何より大切です。もし、盲導犬とユーザーが一緒に街を歩いているときに、パピ―ウォーカーが声をかけると、混乱を招く可能性があります。特にユニットを組んで間もないころには、ユーザーは犬に信頼されているかどうか不安なものです。犬にとっても一番信頼できるのがユーザーでなくてはいけません。子犬のころ可愛がってもらったパピ―ウォーカーのことは、決して忘れないだけに、気持ちがパピ―ウォーカーに戻ってはいけないので、会うことができないのです。

パピーウォーカー(盲導犬の候補犬)
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

Q.預かり中に、盲導犬に適さないことがわかったら?

A.残念ながらその時点で、子犬を戻してもらいます。盲導犬候補として赤ちゃんのときに来る子犬たちは、選りすぐりの犬ばかりですが、成長の途中で身体的な欠陥がわかることもあります。病気やケガ、遺伝病などで適性がないとわかった場合は、パピ―ウォーキング中でも引き上げます。盲導犬は目が不自由な方の命にかかわる存在ですから、妥協はできません。何かひとつでも向かないものが見つかったら、別の生き方をすることになります。もともと素質のいい犬たちですから、アピール犬になったり、家庭に引き取られるなど、その犬に合った道を選択します。

パピーウォーカー(盲導犬の候補犬)
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)
パピーウォーカー(盲導犬の候補犬)
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

パピ―ウォーカーをしたいと思ったきっかけは、子どもたちが「犬を飼いたい」と言い出したからです。飼うとなると10年以上面倒をみることになるから、決心できないでいたら、ちょうどそのころ新聞でパピ―ウォーカーのことを知ったんです。それで、一番近い兵庫県盲導犬教会に電話をしてみました。申し込んでから2年くらい待ったんですよ。今回のアーリーが3頭目になりますが、犬がいると癒されますね。家族の会話も弾みます。こういうことを親がやっていると、子どもは自然と見ていますから、子育てのひとつかなと思います。ボランティアでしてあげるという気持ちは全くありません。逆に協会の方からいろいろ教えていただき、勉強になることがたくさんあります。世話をすればするだけ、自然に犬も応えてくれるので、やり甲斐も感じます。ときどきお休みをはさみながら、無理をせず、今後もできる限り続けていきたいと思います。


提供・犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)

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