映画『八日目の蝉』のネタバレあらすじ

【ネタバレ】映画『八日目の蝉 』あらすじを徹底解説!
(画像=TSUTAYA、『Sorte plus』より引用)

キャスト情報を押さえたところで、次は映画『八日目の蝉』のあらすじをご紹介します。ネタバレを含んでいるので、結末を知りたくない方はご注意ください。起承転結に分けてまとめてあるので、ニーズに合わせてご活用いただけます。

ネタバレあらすじ①起

【ネタバレ】映画『八日目の蝉 』あらすじを徹底解説!
(画像=TSUTAYA、『Sorte plus』より引用)

1995年10月、東京地裁で野々宮希和子が誘拐事件にまつわる裁判に出廷します。彼女はここで「逮捕されるまで、毎日祈るような気持ちで生活していました。今日も明日も、どうか薫と生きられますようにと、それだけを祈って暮らしていました。

4年の間、子育てする喜びを味わわせてもらえたことを、秋山さん夫妻に感謝しています」と陳述しました。遡ること10年前、大手下着メーカーで働いていた野々宮希和子は、同僚の秋山丈博と交際します。希和子は不倫関係であることを知るも、妊娠してしまいます。

希和子から妊娠を告白された丈博は、妻である恵津子との離婚の計画が台無しになることを恐れ、中絶させます。このために、希和子は生涯子供を産むことのできない身体となりました。一方で恵津子は丈博の子を宿し、希和子の家へ行って中絶したことを罵倒します。

やがて丈博と恵津子の子供、恵理菜が誕生します。生まれた子供を殺すつもりで訪れた希和子でしたが、微笑みかけてきた子供の顔を見て、「この子のためだけに生きよう」と決意し、誘拐します。そして「薫」と名付け、逃亡生活を始めます。

彼女が行き着いた先は、家族や夫からいじめられたり、見放されてしまったなど、あらゆる事情で孤独に陥った女性たちが集まるエンジェルホームでした。

ネタバレあらすじ②承

【ネタバレ】映画『八日目の蝉 』あらすじを徹底解説!
(画像=TSUTAYA、『Sorte plus』より引用)

希和子は警察が捜査していることに気づき、エンジェルホームを潜伏場所にしようと考えます。そこは宗教団体でしたが、警察の目をくぐり抜けることができ、希和子は安寧の時を過ごします。

ここで、恵理菜はマロンと呼ばれる安藤千草という少女に出会い、仲良くなります。しかしこの頃世間では宗教団体への圧政が加えられつつあり、エンジェルホームも捜査の対象となりました。

誘拐が発覚することを恐れた希和子は、そこから離れて逃げることを決めます。フェリーで小豆島に行きついた希和子は、エンジェルホームで親しくなった沢田久美という女性の母の切り盛りする蕎麦屋に向かいます。自然や海に囲まれ、希和子は蕎麦屋で働きつつ恵理菜を育てます。

ネタバレあらすじ③転

【ネタバレ】映画『八日目の蝉 』あらすじを徹底解説!
(画像=日活、『Sorte plus』より引用)

いつまでも続くかに思われた小豆島での日々でしたが、「虫送り」という祭りに参加したことで事態は移り変わります。それは希和子が写真に写ってしまったことによるものでした。希和子が素敵に写った写真は周囲から好評となりますが、そのせいで警察に彼女の行方が知られることとなります。

フェリーの上で恵理菜と離された希和子は、警察に連行されていきます。このことがあってから月日は流れ、恵理菜は秋山家に戻り大学生として一人暮らしをしていました。居酒屋でアルバイトを始めた恵理菜でしたが、そこで施設の少女・安藤千草と再会します。

マロンだという千草でしたが、恵理菜の頭からは彼女の記憶が抜け落ちており、思い出せませんでした。一方で恵理菜は実の家であるはずの秋山けを居心地の悪い場所に感じていたため、大学生になったのを機に家を出て一人暮らしをするようになっていたのでした。

千草のこともマロンの名前も思い出せない恵理菜でしたが、彼女に言われて仕方なく一人暮らしの家に彼女を招き入れます。千草はエンジェルホームでの生活を本にしようと企てており、そのために恵理菜に取材したいのだというのでした。しかし、恵理菜には幼少期の記憶がありません。

ネタバレあらすじ④結

【ネタバレ】映画『八日目の蝉 』あらすじを徹底解説!
(画像=TSUTAYA、『Sorte plus』より引用)

恵理菜は塾で講師をしている岸田という男と不倫関係にありました。そして、彼の子供を妊娠してしまいます。千草から語られる話や事件の記録をもとに希和子を知った恵理菜は、自分が育ての親である彼女と同じ運命を辿っていることに愕然とします。

しかし恵理菜は、希和子とは違い中絶という道を選ぶことなく子供を出産することに決めます。そして、それにあたって岸田との別れも決意しました。妊娠した恵理菜を助けるため、千草は一緒に新しいバイト先を探したりと協力します。

二人は親友となり、共に旅行をしようと計画します。旅行先に選んだのは、子供の頃に二人が出会ったエンジェルホームや小豆島でした。エンジェルホームはかつて警察の捜査を受けましたが、赴いてみると今でもそこにありました。

それから、二人は小豆島行きのフェリーを待ちます。恵理菜は幼少期のことを思い出したか、小豆島の方言で話し出します。その頃、同じフェリー乗り場に、刑期を終えた希和子がいました。彼女はフェリー乗り場の近くでパートをしていたのです。

仕事帰りにフェリー乗り場に訪れるのを習慣としており、この日もそこに居合わせたのでした。二人とも、お互いがいることには気がつきません。ですが、希和子は薫のことを考え、恵理菜はお腹にいる子供のことに思いを巡らせているのでした。