東京で吉祥寺や恵比寿と並んで住みたい街として人気急上昇中のスポット「目黒」と「中目黒」。江戸時代、大名の別荘があったことから「江戸のリゾート」とも呼ばれています。歴史ある結婚式場をはじめ、江戸の市民が参拝した寺院、さらに絶品グルメが味わえるスポット・お店が満載!東京や品川、渋谷からアクセスできる目黒と中目黒散策の楽しみ方をご紹介します。
目黒・中目黒はどうやっていくの?
目黒までは東京駅または品川駅からJR山手線に乗るのが便利。東京駅から約19分、品川駅から約7分でアクセスできます。また東京メトロ南北線や都営地下鉄三田線でもアクセスすることもでき、東京ドームがある後楽園や日本を代表するオフィス街・大手町などから乗車できます。
また多くの飲食店や雑貨店などが集まる町・中目黒までは渋谷駅から東急東横線、または恵比寿駅や銀座駅などから東京メトロ日比谷線でアクセスできます。目黒駅からはJR山手線で恵比寿駅で乗り換えた後、日比谷線に乗れば行くことができます。
さらに目黒駅西口から東急バスに乗ってアクセスすることも可能。世田谷観音、野沢龍雲寺方面行きのバスで約10分で中目黒駅まで移動できます。なおバスの本数は1時間に3本~4本で運行しています。
【1】「ホテル雅叙園東京」で歴史ある「百段階段」を見学しよう!
まずは目黒を代表するスポット「ホテル雅叙園東京」で、有名な「百段階段」を見学しましょう。日本で初めての総合結婚式場として有名な「目黒雅叙園」として多くの人に親しまれていますが、2017年4月1日に「ホテル雅叙園東京」に名称変更しました。
創業当時は高級料亭でしたが、現在は宿泊施設や結婚式場、レストランなどを併設しています。
東京都の指定有形文化財に登録された「百段階段」。もともとは1935年(昭和10年)に建てられた目黒雅叙園の3号館にあたり、現存する建物のなかで唯一の木造建築です。
名前を聞いて100段の階段があるとイメージしている方がいらっしゃいますが、実際の階段の数は99段。なぜ99段なのか諸説ありますが、古くからの言い伝えで「奇数は縁起のいい数字だから」という説や「100という完璧の数字では長く続かないことから、あえてひとつ数字を引いた」という説が有力だといわれています。
また百段階段だけでなく、宴が行われた部屋にも注目。才色兼備な日本画や彫刻のある「漁樵(ぎょしょう)の間」をはじめ、天井に明治から昭和にかけて活躍した日本画家の作品がある「静水(せいすい)の間」、さらに美しい木々の眺望を楽しめる「頂上の間」など、7つの部屋を見学できます。
百段階段を見学した後は、ホテル内にあるレストランやオリジナルのスイーツを販売するパティスリーショップ「栞杏(りあん)1928」でお土産を買うのもおすすめ。
和の食材をふんだんに使ったボンボンショコラ(1個税込345円~)や百段階段の部屋にある天井画を描いた天井画ショコラ「竹林」(5個税込2,376円)、さらに3日前までの予約が必要ですが、手毬をイメージした「手毬チョコ」などを販売しています。
【2】東京都庭園美術館で芸術鑑賞&庭園散策を楽しもう!
1933年(昭和8年)に皇族のひとつ朝香宮(あさかのみや)邸として建てられた東京都庭園美術館。1910年から30年代にフランスを中心にヨーロッパを席巻したアール・デコ様式の本館とあわせて、その空間を活かした展覧会をはじめ、緑豊かな庭園が調和した美術館として1983年(昭和58年)に開館しました。
館内では朝香宮邸の装飾を手掛けたフランスのアンリ・ラパンの壁画や香水塔などを展示されているほか、期間によって異なりますが、現代アートの作品も展示されています。アール・デコ様式の壁画や装飾をあわせて、アート鑑賞を楽しみましょう。
あわせて庭園散策を楽しむのもおすすめ。芝生で覆われた開放感のある庭と築山と池を備えた日本庭園では毎年春になると桜、秋になると紅葉など四季折々の変化を楽しめます。また日本庭園の近くには茶室「光華」があり、生け花や茶器などが展示されています。