ハーブやラベンダーを楽しむ場所は王道の北海道をはじめ、全国各地にありますが、兵庫県の多可郡多可町にあるラベンダーパークはラベンダー畑の規模の大きさと美しさもさることながら、園内でめずらしいチェーンソー彫刻を見ることができ、レストランでは卵かけご飯の食べ放題という楽しみもあります。休日をのんびり過ごすにはぴったりの「ラベンダーパーク多可」をご紹介します。
癒しの空間「ラベンダーパーク多可」
ラベンダーパーク多可内に一歩足を踏み入れると、かなり急勾配な斜面が目の前に広がります。そこは一面の緑とラベンダーの庭!著者が訪問したのは5月の半ばで、ラベンダーの見ごろ(5月の中旬以降から7月中旬)はこれからという時期だったので、まだラベンダーは一部分しか咲いていませんでしたが、満開の時期には紫で埋め尽くされ、みごとな景色になります。
なお5月の中旬から7月中旬のシーズン中は入園料が500円かかります。その他の季節は無料です。
季節ごとに咲く植物にも注目
ラベンダパーク多可では、ラベンダーだけでなくいろいろな植物を見つけることができます。季節によっていろいろな花を見ることができるようですが、筆者が訪れた時期には芝桜が咲いていたほか、ちょっとした場所にマーガレットやタンポポの綿毛がポツンとのぞいていたりします。
ラベンダーパーク多可での過ごし方
パーク内でのおすすめの過ごし方は、斜面に広がるラベンダー畑の中を歩きながら、写真をとりながら、また時々振り返って景色を眺めながら、ゆっくりと登っていくことです。一区切りつける道に立ち、見渡せば絶好のロケーションが広がります。この日は天気がよかったので、真っ青な空と深い緑の山がなんともいえない美しさでした。
ラベンダーのピークの時期ではないこともあって人も少なかったので、ベンチに座ったり地面にしゃがんで花や虫の写真を撮ったりと、癒される時間を過ごすことができました。
森の中にあるチェーンソー彫刻の動物たちも必見
ラベンダパーク多可内の斜面を登りきると、緑豊かな森になっています。森の中にはあちらこちらに、奇妙なモノたちが…。「聖獣の森」と名付けられた一帯に置かれているそれらは彫刻の木像なのですが、すべてチェーンソーで創作されたものなのです。
あまりメジャーではないチェーンソーアートですが、チェーンソーだけで彫られたとは思えない繊細さと、チェーンソーならではのダイナミックさを兼ねそろえた独特なアート作品になっています
多可町で行われた国際チェーンソーカービングチームによるチェーンソーカービングショーで制作された作品をはじめ、世界チャンピオンである城所ケイジ氏とサイモン・オー・ルーク氏のコラボ作品「ドラゴン」と「天使」を見ることができます。
聖獣の森は「大井戸山」への登山コースの入り口でもあります。794mの頂上へは1時間半くらいの道のりだそうです。