5.しっぽが太い猫の種類

【専門家監修】しっぽで猫の気持ちがわかる?しっぽの役割や使い方まで専門家が解説
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

尾椎そのものが太いわけではなく、被毛の長さやボリュームによって“太いしっぽ”になっています。

メインクーン

アメリカで生まれた猫種で、豊かで長い被毛を持ちます。特にしっぽ部分に多くの被毛が覆われていて、とてもゴージャスな印象。
ネズミを退治する「ワーキングキャット」として人と共生してきたため、飼い主に忠実で、知的で遊び好きな面があります。

ソマリ

元々は、アビシニアンの中でも毛の長い種類を交配させたことによって生まれたイギリスの猫種。毛色はレッド、ルディ、ブルー、フォーンの4種類が広く認められていて、鳴き声がとてもきれいなことでも有名です。知的、かつ飼い主さんにも懐きやすいため、まるで「犬のような猫」ともいわれます。

ヒマラヤン

シャムとペルシャを交配させて生まれた猫種で、ペルシャ譲りのきれいなサファイアブルーの瞳を持ちます。顔の種類には、鼻の高さが低い「エクストリームフェイス」と、鼻筋が通った「ドールフェイス」の2種類があり、のんびりとした性格のため運動量が少なく、太りやすい傾向にあります。

6.しっぽの動きと猫の気持ち

では猫は実際に、しっぽを使ってどのような感情を表現しているのでしょうか。

<うれしい!&リラックス>

ピンと立てている

【専門家監修】しっぽで猫の気持ちがわかる?しっぽの役割や使い方まで専門家が解説
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

しっぽを真上にピンと立てるのは、甘えているときや親愛の情を示しているときです。愛猫がしっぽを立ててすり寄ってきたときは、たっぷりの愛情でスキンシップをとってあげると良いでしょう。
また、ごはんをおねだりするときにもしっぽを立てることもあります。

ゆっくりと揺らす

しっぽをゆっくりと揺らすのは、リラックスしているときか、興味のあるものを見つけたときです。のんびり寝転びながらゆっくりと揺らしていたら、リラックスをしているのでしょう。
もしもゆっくりと揺らしながら何かをじっと見つめていたら、興味あるものに集中しているとき。どちらにしても、あまりかまうことなく見守ってあげると良いでしょう。

<怒り&驚き>

パタパタ振る

【専門家監修】しっぽで猫の気持ちがわかる?しっぽの役割や使い方まで専門家が解説
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

しっぽを勢いよくパタパタと振っているときは、イライラしているサイン。
激しく左右に動かしたり、地面に強く打ち付けたり、非常にわかりやすい感情表現です。
こんなときも、愛猫の気持ちが落ち着くまではそっと見守ってあげるのが良いでしょう。

毛を逆立てながら太くなっている

【専門家監修】しっぽで猫の気持ちがわかる?しっぽの役割や使い方まで専門家が解説
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

毛を逆立てながらしっぽを太くし、さらにピンと立たせているのは、怒りを感じているときや驚いたとき。相手を威嚇しているときや攻撃しようとしているときも、このようなしっぽになります。
興奮状態にあるため、飼い主さんもちょっかいを出すようなことは控えましょう。

<恐い!>

脚の間にしまう

【専門家監修】しっぽで猫の気持ちがわかる?しっぽの役割や使い方まで専門家が解説
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

猫がしっぽを足の間にしまうのは、恐怖を感じたとき。
小さくうずくまりながら「攻撃しないで」と全身でアピールしているのです。
急な来客や大きな音がしたときなど、このように怖がっている様子が見られたら、できる範囲でその環境から遠ざけてあげると良いでしょう。

その他、こんなしっぽのサインも

先端だけを動かす

【専門家監修】しっぽで猫の気持ちがわかる?しっぽの役割や使い方まで専門家が解説
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

猫が何かを眺めながらしっぽの先だけをパタパタと動かすのは、次の行動をじっくりと考えているときです。目の前のものが気になりながらも「さて、どうしようかな」と考えているのでしょう。
また、飼い主さんが名前を呼んだときにも、このようにしっぽを動かすことがありますが、これは猫なりの返事。「はーい。ちゃんと聞いているよ」としっかりとサインを送ってくれているのですね。

力なくだらりと垂れている

だらりと垂れているしっぽは、猫がしょんぼりしているサイン。叱られた後や、狩りや遊びで失敗したときなどになることが多いですが、それ以外でもしっぽがだらりと垂れている場合は、健康状態があまり良くない可能性もあります。

食欲や元気に変わりはないかなども注意しながら、気になる様子があれば動物病院へ連れていきましょう。

7.まとめ

短くてコロンとしているもの、スラーっとしていて長いもの…など、いろいろなタイプがある猫のしっぽ。バランスの保持や感情表現など、猫が生きていくうえでは欠かすことのできない、さまざまな役割を果たしています。

また、それは飼い主さんにとっても、とてもわかりやすく”猫の気持ち”を知ることができるコミュニケーションツール。
じっくりと猫のしっぽをじっくりと観察しながら、まるで会話をするかのように愛猫とのコミュニケーションを楽しんでみてください。


提供・犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)

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