思いがけず犯罪に巻き込まれそうになったことはありませんか?
今回はそんな危険を感じたエピソードについてfuelle編集部が取材しました。

“楽シイ店”

2016年の2月、午後10時くらいのことでした。

私は新宿歌舞伎町付近であるプロジェクトの打ち上げ会が終わり、一人、宿泊する近所のホテルに向かっていました。すると、 「オ兄サン、楽シイ店アルヨー。」
と黒人のキャッチのお兄ちゃんに声を掛けられました。

「これはいわゆるぼったくりバーだな…」
と即座に思いましたが、その時の私はかなり酔っぱらっていたのか、それとも声を掛けてきた黒人の兄ちゃんが少しボビー・オ◯ゴンぽくて笑った顔が面白かったのか、ついつい興味本位で彼に1000円渡し、通りを一つ入った雑居ビルの二階にあるお店に連れて行かれました。

そして、連れていかれて入店し、リキュールっぽいお酒を出されて、接待するオネエサンに、
「ねえ~、もっといいことしない~?」
と誘われるものの、そのオネエサンがどうにも不細工で、酔いも醒めてしまい、すぐ
「帰りますわ。幾ら?」
と冷淡な調子で訊いて2300円払って店を出ました。