夏になると開放的な気分になり、新しい恋愛に胸躍る人も多いはず。青い海や白い砂浜を見るとついつい盛り上がってしまう恋心ですが、夏だからこその思わぬアクシデントにあう人も…。今回は実録シリーズ「夏に起きたトホホなエピソード」から、過去の人気記事を再録します(初公開2017年8月19日、情報は掲載当時のものです)。
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皆さんは、“ひと夏の恋”の経験はあるでしょうか?
一見、ステキな響きですが、恋が“ひと夏”で終わるには、終わってしまうだけの理由があるようで…。
バーベキューで会社経営の49歳男性と出会い
「夏のイベントって恋愛気分を盛り上げる魔力がありますよね。私の場合、BBQで出会った人とあっという間に恋に落ちたんですけど……」と、去年の夏の思い出を振り返る宮崎由梨さん(仮名・37歳・化粧品メーカー)。当時の宮崎さんは婚活中で、積極的に出会いの場に出かけていたとか。
「BBQ主催者は知人の飲食店経営者。エリートが多いという常連客にも声をかけていて、やってきたのは会社経営者やら商社マンやら歯科医やら、目移りするような肩書きの人ばかりでした。そんななかで目を引いたのが、数ヶ月前に大手コンサルから独立して会社を立ち上げたばかりだという49歳の男性。
日焼けした肌に精悍な顔つき、そして無駄な贅肉のない体と、見た目は30代にしか見えないくらい若々しく、何より物腰がスマートで……。楽しく話しながら、燻製にはコレ、魚介にはコレ、と料理に合うお酒を絶妙なタイミングでサーブしてくれる姿にキュンキュンきてしまいました」
向こうも同じく宮崎さんを気に入ったようで、連絡先を交換したところすぐに食事のお誘いが。その初デートでめでたく付き合うことになったといいます。
「彼は超多忙な時期だったのですが合間をぬって私と会う時間を作り、いつもいい感じのお店に連れて行ってくれて。会社経営の話なんてちんぷんかんぷんですが、しゃべりが上手なので苦労話もおもしろおかしく話してくれ、私はいつもウットリ聞いていましたね」
夏の定番・花火デートには2人揃って浴衣で出向き、ロマンチックな夏の一夜を堪能したとか。
「正直、花火大会ってゴミゴミしていて好きじゃなかったんですけど、彼が誘ってくれたのは鎌倉の花火大会で、あまりひと気のない海岸にエスコートしてくれたのでゆっくり鑑賞できました。
そして、海に反射する美しい花火を眺めながら、『経営が軌道にのったら来年にでも結婚しよう』とまさかのスピードプロポーズ。私の幸せメーターは頂点に達し、YES以外の返事はあり得ませんでした」
もともと結婚願望の強い宮崎さん。ひそかに結婚式や新居の下調べを始めるなど、毎日幸せいっぱいだったとか。ところが、9月に入り涼しい日が増えてきた頃から、2人の間に不穏な空気が……。
ドタキャンが続く彼を呼び出すと…
「彼からの誘いがめっきり減り、たまの約束もドタキャンされることが続いたんです。仕事だから仕方ないと思っていましたが、会えない日が1ヶ月続いたところで『まさか他に女が!?』と急激に不安になって。
『元気にしているか心配なので、少しの時間でもいいから会いたい』と連絡し、なんとか約束を取り付け会うことになりました」
待ち合わせ場所は、夏に行きつけだったバー。いつものカウンター席で、いつものように彼が颯爽と入ってくるのを待っていたそうですが……。