結婚生活を送っていると、思わぬ火種から喧嘩が勃発し、困惑してしまうことはあるもの。結婚して3ヶ月の新婚、加藤美紀さん(仮名・32歳)は、つい先日、そんな経験をし、夫を見る目が少し変わってしまいました。
「夫は、何でもシェアして食べることが好きな人。でも、食べ物をシェアしないことが喧嘩の原因になるなんて思っていなかったので驚きました。自分の好きな時に好きな物を食べられない生活に窮屈さを感じています」
「一緒に食べられるっていいね」と笑う夫がかわいかった
美紀さんの旦那さんは小学生の頃に母親を病で亡くし、男手ひとつで育てられてきました。父親は家事全般を頑張って行っていたものの、仕事が忙しく、我が子と一緒に食事をする時間を作ることはできず……。旦那さんはひとりでご飯を食べる生活を何十年も送ってきました。
だからか、誰かと食事を囲むことは旦那さんにとっては新鮮なもの。美紀さんとの結婚が決まる前から、デパ地下の総菜コーナーなどを一緒に通りかかると、「一緒に暮らしたら、こういうのも持って帰って分け合いながら食べられるね」と嬉しそうな顔をして、美紀さんに話していました。
「その顔を見るたび、かわいいなって思いましたね。私は両親共に健在で、昔から家族みんなで食事をすることが当たり前だったけれど、彼にとってそれは楽しみになるから、できる限り、その気持ちを尊重してあげたいなと思いました」
アイスやお菓子も必ず夫とシェア
結婚後、美紀さんは手料理はもちろん、買ってきたお菓子なども旦那さんと必ずシェア。
「自分がアイスを食べたいと思った時は、夫の分も必ず購入。違う商品を買って、お風呂あがりに一緒に食べ、一口分け合っていました」
わいわい話しながら、誰かと共に食べる暮らし。それは旦那さんにとってやはり新鮮だったようで、ある日、ほろ酔い気分になった際に「こうやって誰かと話しながらご飯を食べるのは、いいなあ」と吐露。
その言葉を聞き、美紀さんの中では、この人と食べ物を共有する時間を大切にしたいという気持ちがより強くなっていきました。