街コンで「結局いちばんモテる女性」とは
2011~2013年の街コンブームの頃に私も街コンを手伝ったことがありました。スタッフから席を案内されたのにその席にいる男性を見て「あ、電話がかかってきちゃった」と言って光りもしない携帯を掴んで店を出ていく女性もみました。
私が見ている中で最もモテていたのは、街コンを手伝う女性のアルバイト達でした。お客さんだからどの男性にもニコニコ接しています。同じように感じ良く接して、モテる・選べる立場になってから主導権を持って選べばよいと思うのですが、「タイプじゃない男性と会っても無駄」と効率を優先する女性には、目先の損を避けることの方が大事に感じられるのでしょう。
舞さんもまさにこちらのタイプだったようです。
街コンに誘ってくれた友達はその後も他の人と街コンに参加し、街コンで出会った男性と結婚しました。舞さんがその知らせを聞いたころ、街コンブームは過ぎ去っていました。
「無料」の出会いにこだわり続けて30代突入
次に舞さんは、女性無料の相席居酒屋に行ったそうです。その頃20代後半でしたが、周りを見渡すと学生やリクルートスーツを着た新卒っぽい女性が多いことに気が付きます。
自分たちが相対的に“お姉さん”であることから相席居酒屋はやめて、次に始めたのがマッチングアプリの「ペアーズ」でした。たくさんの男性に出会えて、彼氏ができたこともありましたが、その彼氏も2か月ぐらいで音信不通になります。
その後ネットで「ペアーズは婚活目的じゃないユーザーも多い。婚活ユーザーが多いマッチングアプリがおすすめ」という記事を見たそうです。29歳後半だった舞さんは、20代女性が無料で30代女性有料というマッチングアプリの「Omiai」に登録しました。
いくらでも無料で会えるはずなのに、お金を出してまで男性と出会うことに抵抗があったそうです。無料マッチングアプリをいくつか使ってデートをして30代に突入します。30代になっても出会いがないわけではなかったそうですが、変な人が増えていくことは感じていたそうです。
33歳になりアラフォーの入り口が見えてきたころ、この「お得最優先婚活」のままでは結婚が難しいと気が付いたそうです。
結婚相談所を比較検討し、登録料も3万円でコスパがよいと判断した「ゼクシィ縁結びエージェント」に入会しました。しかし、そこでも会っても関係が進展しない出会いを重ねて、34歳直前に退会します。
みんなピンと来ないから、誰とも会わない
舞さんは結婚できるならお金を出そうと考えて、次はサポートが手厚いこととプロポーズまで世話をするというのをウリにしている、入会金が10万円以上する高額な仲人型結婚相談所に入会しました。
しかし、登録して男性から「申し込み」が来た回数はゼクシィ縁結びより少なかったそうです。それでも10人ちょっとの申し込みはあったそうですが、みんなピンと来ないため誰とも会いませんでした。結婚相談所から紹介された人もいたそうですが、全て断ってしまいました。行き詰まりを感じてその頃に、私のところへご相談にやってきたのです。
「例えば、どういう人がピンと来ないの?」
「地方出身の方で一人っ子だったんです。いつか地元に戻ろうとか思うかもしれないし、私は東京で育ったのでそういう方とはちょっと」
「そんなの会って話さなきゃわからないし、地方出身の人がみんな地元に戻るならこんなに過疎化進んでないよ。まず交際も始まってないのにUターンするなんて妄想しなくても」
聞くと舞さんの学生時代の彼氏は関西出身で、就職で関西に戻ったそうです。それで遠距離になりだんだん会わなくなって別れたという経緯がありました。