こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。
長い婚活の末に結婚が決まった舞さん(仮名/36歳・金融)は、振り返ると自分でたくさんのチャンスを潰していたそうです。
「来週の土曜日に合コンやるけどよかったら来ない?」
「どういう男性が来るの?」
「一人は人事の佐藤さんの大学の同級生つながりだよ。その人の同僚とかじゃないの?」
「何の仕事してるの?」
「詳しく聞いてないけど、SEだったような気がする」
「ふ~ん。どうしようかな」
こんなやりとりをしたのは10年前のことだそうです。
「絶対に損したくないので」相手を聞いてから決めたい
学生時代の彼氏と別れて出会いが欲しいと言っていた舞さんに、同僚が声をかけてくれたのでした。それなのに、誘われたら真っ先に「どういう男性が来るの?」と聞いていたため、まだ20代半ばだったにもかかわらず、同僚からは誘われなくなってしまいました。
舞さんはモテそうなルックスなわけでもなく、いたって普通です。ですが、誘う側だって「声かけてくれてありがとう」と言ってくれるような人に声をかけるようになるでしょう。同僚の中で舞さんがお礼より先に「どういう男が来るの?」と値踏みするようなことを言ったと、広まっていたかもしれません。
でもその時は、自分のタイプじゃない人が来ても無駄だし、確実そうかどうか確認して効率を重視しているつもりだったそうです。
タイプじゃない男性には、連絡先も渡したくない
合コンを断ってもまだ出会いはありました。当時は街コンがブームです。「同性2人で参加」というルールがあるため、学生時代の友達から街コンに行ってみないと誘われたのです。
「それってどういうもの?」
「女性は二人で4000円だよ。いろんな飲食店で食べ歩きながら、男性と相席になるの」
「いいよ」
舞さんの頭脳は、飲食代だけでも損はしていないとはじき出しました。参加者も数百人規模のようだし、合コンより多い人数の男性がいればその中でいい出会いもありそうだ、と。
街コンに参加していろんな男性と会えはしました。ある男性二人組はものすごく酔っぱらっていて、舞さんはそれが嫌だったそうです。彼らから連絡先を交換しようと言われ、友達は連絡先交換をしましたが、舞さんは「携帯の充電が無くなった」と嘘をつきバッグから携帯を出さなかったそうです。