メンバー7人全員がマイクを持つフリースタイルグループ「PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE」(以下、PSYCHIC FEVER)が、2022年7月13日(水)に「アーバンドック ららぽーと豊洲」でデビュー記念イベントを行った。これで晴れて、「EXILE」を頂点にLDHが一大エンターテインメント集団を形成する「EXILE TRIBE」へ正式加入となった。
正式加入ということは、「from EXILE TRIBE」が肩書きとして付け加えられるのだ。LDHから、またしても今後のめざましい活躍が期待できるアーティストが出発したことを素直に喜ばずにはいられない。
そんなPSYCHIC FEVERのデビューを祝い、「LDHとイケメン」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、彼らのソウルフルな感性を紐解く。
登坂広臣の薫陶を受けた弟分
デビュー日に日付けが変わったタイミングで、あるアーティストのInstagramストーリーが動いた。祝福と応援メッセージの連投は、「三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」(以下、三代目JSB)ツインヴォーカル登坂広臣のアカウントからだった。
登坂が全国9会場17公演を回ったアリーナツアー『ØMI LIVE TOUR 2022 “ANSWER…”』ファイナル公演では、メジャーデビュー直前だったPSYCHIC FEVERの面々が、オープニング・パフォーマンスを担当した。筆者も客席にいた会場では、クラップ(拍手)を促すアクトを鮮やかに記憶している。
我らが臣君の薫陶を受けた弟分として、彼らを温かく見守りたいと思った。LDH恒例の「武者修行」を経て、今、華々しいデビューを飾った日を臣君がどれほどまでにたくましく思い、喜んだことだろう。そんな兄貴の気持ちを考えるだけで、思わず胸が熱くなる。
デビュー記念イベントのミニライブ
弟分であるのは、三代目JSB他メンバーにしても同じらしい。パフォーマーのELLYがデビュー記念イベントにサプライズ登場したのは嬉しかった。シーサイドのステージは開放感があり、デビューアルバム『P.C.F』にも収録されている4曲のシングルをミニライブで歌い上げた。
この日は、台風の影響で、ミニライブ後、ELLYサプライズ登場のタイミングで土砂降りに。でもここはさすが兄貴分のスタア・アーティストELLYだ。会場を埋め尽くす観客が思わず歓声を上げた。すると契機付けに追加パフォーマンスを所望。客席がビニール傘で埋め尽くされる中、兄貴の期待に応えるかたちでPSYCHIC FEVERは代表ナンバー「Hotline」を急遽披露した。
水浸しのステージは足元がおぼつかなかっただろうに、素晴らしいアクトだった。そして何を隠そう、「Hotline」のライブ用振り付けとイントロ構成をしたのがELLYだった。筆者が偏愛するこの曲についてはすこし詳しく解説しておく。