あなたは親や兄弟、親戚と縁を切りたいと思ったことはありませんか?
今回はそんな「もう血縁を切りたい...」と思ってしまうようなエピソードについてfuelle編集部が取材しました。

会う度にお祝いをくれる祖父母

2007年8月頃、私が高校3年生の夏休みの話です。

父方の祖父母は、ギャンブルとアルコールが大好きな人たちでした。
父は幼い頃からその影響を受けていたようで、通っていた高校の学費も
「今月はパチンコで負けたから払えないよ」
と言われることがあり、その度にバイト代から自分で学費を払っていたようです。

両親が結婚し、父の実家からは離れた場所に住み始めたこともあり、私が祖父母に会うのは年に1〜2回程度になっていました。
会う度にお酒を飲む姿は見るものの、夏に会えばお小遣いをくれたり、お正月にはお年玉をくれたり、入学祝いや卒業祝いなどももらっていました。

私が高校生になった頃、祖父母共に定年退職を迎えて年金生活になりました。
父には弟がいたので、兄弟で少しずつ仕送りをしながら祖父母の生活を支えていたそうです。

それから2年半ほどたち、私が高校3年生の夏休みになった時です。
部活を引退していた私は、引退後に始めたバイトから帰宅しました。14時頃だったと思います。
玄関に見慣れない靴があったので、お客さんかなと思いながらリビングに入ると、祖父母がいたのです。

今まで一度も家になど来たことがなかった祖父母が、連絡もなくうちに来たということもあり、母親は困惑しているようでしたが、お茶を出して話し相手をしていました。
お茶菓子を出すためにとキッチンに来た母が、祖父母に気付かれないように私に
「今日来るって聞いてたか、お父さんに聞いてみて」
と言われたので、私は着替えてくると自室に行き、父親の携帯に電話しました。
すると父親は慌てた様子で、すぐに帰ると、仕事を早引きして帰ってきました。