野菜といえばサラダ、付け合わせ、お肉や野菜のソース。そんな脇役なイメージをくつがえしたのが、『JA全農広報部さんにきいた世界一おいしい野菜の食べ方』(KADOKAWA)。紹介されている野菜は50種類以上。ハーブやきのこや果実も忘れていません。さすがJA全農!と感服してしまいますが、皆さん、JA全農が具体的にどんなお仕事をしているか知っていますか。
まずJAは「農業協同組合を英語表記した頭文字で、生産に関わる情報やアイテムの共有、生産物の流通のシステムづくり、野菜の品質管理や金融や保険の手がけ、組合員の農家の経営も手助けしています」と本書。かたや「農畜産物の販売や、肥料や農薬の生産に関わる資材の供給などの経済事業に携わっているのが全農」。つまりJA全農は「畑と食卓の橋渡し役」なのです。
野菜の高騰化が騒がれている今
日本や世界の情勢、天候の変化など、様々な要因が重なり、物価の上昇に歯止めがききません。生産者の苦渋の決断から、食材も値上がりし、買い物するたびに悩むことも。とはいえ豊作で安価な野菜もあって、そんな時に「これ、今が買い時」いち早くおしえてもらえたらいいですよね。
そういう情報も発信しているのが、JA全農広報部公式ツイッター「日本の食を味わう(@zennoh_food)」です。2019年7月に開設したアカウントは、「生産者の皆さんが生産した国産の農畜産物をおいしく楽しく、たくさん食べていただきたい、その一心です」という真心こもったもの。ではさっそく、野菜に登場してもらいましょう。
夏野菜の代表、トマトの底力
そのままでも煮込んでも焼いてもおいしい、使い勝手のよさナンバーワンなのがトマト。ここでトマトの解説を本書から抜粋しますね。
・旬……6月~9月
・選び方……お尻の放射状の線がくっきりしている(スターマーク)。へたがみずみずしく、はりがあって重い。
・保存方法……完熟するまでは室温、熟したらポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。
・冷凍も可……金属トレイなどにへたをくりぬいたトマトを並べて冷凍室に入れ、使う時は凍ったまま水に浸けると皮がむける。
旬の時期だからこそ、吟味してトマトを味わいたいですよね。お次は、個性的なトマトメニューの登場です。