6.その他、こんな理由でごはんを食べないときも
特に心配な症状がないにもかかわらずごはんを食べないときは、このようなことが理由かもしれません。
わがまま・選り好み
日頃から人間のごはんを与えていたり、おやつや目新しいものだったら喜んで食べるような場合は、単なるわがままの可能性も。
このようなときは30分程でフードを下げ、次のごはんの時間まで何も与えないようにしましょう。しかし、わがままだからといって何日も放っておくのも、肝臓に負担がかかってしまい危険です。わがままが原因のように思えても、数日間食べないようであれば、獣医師による食事指導を受けましょう。
フードの保存状態が悪い
フードの保存状態が悪いと酸化が進み、風味や香りが劣化していきます。
そのような“おいしくないごはん”は、食べたくなくなるのも当然ですよね。
ドライフードは封をしっかり閉め、直射日光・高温多湿を避けた場所で保存しましょう。
ウェットタイプのフードは、基本的にはその日のうちに食べきることをおすすめしますが、サイズなどによっては食べきれないケースもあるので、フードに記載されている保存方法を守ったうえで保存しましょう。
成長期が落ち着いた
子犬は成犬の約2倍のエネルギー量を必要とするため、成犬よりも食事の量が多くなります。しかしこの成長期は一般的に生後4~6カ月目くらいまでで、この食事量にも落ち着きが見られ、飼い主さんにとっては「食欲がない?」と心配になることも。
他に気になる症状がない場合、このような時期には、成犬用のフードに切り替えるタイミングや必要な摂取カロリーなどを、獣医師に相談してみると良いでしょう。
7.犬がごはんを食べない際に注意するべきこと
ごはんを食べない理由がどのようなものだとしても、決して無理に食べさせてはいけません。万一病気やストレスを抱えていた場合、症状の悪化やストレスの増幅を招いてしまいます。
また、ダラダラ食べやフード遊びを防ぐためにも、食べないごはんは長時間放置しないようにしましょう。
少しでも気になる様子が見られるときは、できるだけ早く動物病院へ行くことをおすすめします。
8.与えてはいけない食べ物は?
犬に与えてはいけない食べ物には、このようなものが挙げられます。
食べこぼしや料理中の食材の扱いには、十分に注意しましょう。
犬に与えてはいけない食べ物と、引き起こす可能性のある症状
チョコレートやチョコレートを使った飲べ物・飲み物
→嘔吐、下痢
ネギ類(タマネギ・ニンニク・ニラなど)
→下痢、嘔吐、貧血
キシリトール入りのガム
→低血糖、嘔吐、肝不全
生の魚介類・肉類
→下痢や嘔吐
ブドウやブドウを使った飲べ物・飲み物
→急性腎不全による嘔吐、意識の低下など
マカダミアナッツ
→嘔吐や痙攣などの神経症状
鶏の骨
→縦に裂けやすいため、尖った先端でのどや消化管を傷つける可能性あり
9.まとめ
犬がご飯を食べない理由にはさまざまなものがありますが、一番気を付けるべきは病気の可能性です。食欲低下以外にも心配な症状がないかをしっかりと観察して、気になることがあれば、できるだけ早く獣医師に相談しましょう。
あまり心配する必要がないケースは、どうしたら楽しく、おいしく食べてくれるか?を考えながら、飼い主さんが食事の工夫をしてあげることも大切。
まずはごはんを食べない理由を正しく理解し、ふさわしいケアをしてあげましょう。
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