大人になってからギフテッドであることが判明するケースは少なくありません。幼少期、周囲に才能を見逃されたまま大人になるギフテッドは意外と多いのです。今回は、ギフテッドの大人の特徴や顔つき、ありのまま生きるコツを解説します。
そもそもギフテッドとは?
ギフテッドとは、生まれつき突出した才能を持つ人のこと。
しかし、単に「これができるからギフテッド」と明確な基準があるわけではありません。
知性が高い人、芸術性に優れている人、運動神経がいい人、独創性がある人など、ギフテッドの才能にはそれぞれ個性があるのです。
なお、名前の由来は贈り物を意味する英語「ギフト」であり、ギフテッドの優れた才能は神や天からの贈り物であるという意味が込められています。
大人になってからギフテッドだと気づくケースもある
ギフテッドはまだまだ研究中の概念であり、完全には解明されていないことも多くあります。
そのため、幼少期は単なる「変わり者」として扱われていた人が、大人になってからギフテッドだとわかるケースも多いのです。
ギフテッドは個人によって才能が異なるため診断が難しく、発達障害と誤診されることも珍しくありません。
子どものころから突出した才能があった人や、周囲とうまく馴染めなかった人は、一度「自分がギフテッドの可能性」を考えてみてもいいかもしれませんね。
ギフテッドの医学的診断は存在しない
ギフテッドの可能性を感じたら、メンタルクリニックや大学で診断を受けることが可能です。
しかし診断を受けても、医師や担当者からは「ギフテッドの傾向があります」「ギフテッドに該当する可能性があります」などと言われるだけで「ギフテッドです」と名言はされないでしょう。
ギフテッドは、病気や疾患ではありません。
「生まれつきの特性」と捉えられているため、医学的な明確な診断は存在しないのです。
ギフテッドの大人は日常生活を送る中で「生きづらさ」を感じている人が多いですが、これは明確な診断がなく周囲から理解されにくいことも一因となっています。
ギフテッドの大人に見られる行動的特徴
ギフテッドの大人には、いくつか共通する行動的特徴が見られます。
まずは、代表的な特徴をチェックしてみましょう。
おしゃべりで早口
高い知性を持つギフテッドの大人は、語彙が豊富で次から次へと言葉が出てきます。
よって、おしゃべりが得意で、ついつい早口になってしまう人が多いのが特徴です。
ただし、おしゃべりには「考えて放つ言葉」と「反射的に言ってしまう言葉」とがあります。
反射的に周囲に同調しているだけ、もしくは考えなしに思いついたことを話しているだけでは、ギフテッドの特徴を満たしているとはいえません。
記憶力がいい
子どものころから抜群の記憶力を持つギフテッドの場合、大人になってもその力は衰えないことがほとんど。
一度読んだだけの本の内容を何年経っても詳細に覚えていたり、チラッと見ただけの電話番号や車のナンバープレートを覚えていたりします。
ただし、ギフテッドの記憶力は全てに発揮されるのではなく、本人が興味を持つ特定の分野でのみ開花することも多いです。
好奇心旺盛
知識欲が深いギフテッドは、いつだって好奇心旺盛です。
知らないものや見たことがないものがあると興味を抑えられず「もっと知りたい」という欲求が沸き起こります。
また、単に理解して終わりではなく、理解したうえで自分独自のやり方や見解を考えるのも得意。
ギフテッドは「世間の常識」や「大人の感性」のような一般的な思考に捕らわれません。
そのため、人とは違った視点から柔軟に物事を受け止め、本質を見抜きます。
集中力が高い
集中力の高さは、ギフテッドの人に広くあてはまる特徴の一つ。
一般的な大人は、約50分〜90分で一度集中力が切れるといわれています。
しかしギフテッドの大人は、普通の人なら休憩を挟みたくなるようなシーンでも、集中力を切らさずにいられるのです。
ギフテッドが才能豊かなのは、集中力の高さを生かして才能を伸ばせることも理由でしょう。
思考力が高く物事を即決できる
ギフテッドの大人は物事を正確に捉える能力に長けており、短い時間で複雑な思考を組み立てられます。
よって「正しい・間違っている」「必要・不必要」などを即座に決めることができ、大きな決断の場においても即決する人が少なくありません。
周囲の人は「そんなに簡単に決めてしまっていいの?」と驚きますが、本人はちゃんと熟考したうえで答えを導き出しているのです。