(4) ガロンヌ川とポン・ヌフ橋
ガロンヌ川は、トゥールーズの繁栄の象徴。多くの物資がこのガロンヌ川で運ばれた歴史があり、それによってトゥールーズは一時はフランスで一番豊かな都市とまで呼ばれたこともありました。
物資運搬の役目は今はありませんが、多くのトゥールーズっ子にとっては憩いの場所。腰を下ろして語り合ったり、ギターを弾いたり、写真を撮ったりと、思い思いにゆったりとした時間を、ゆったりと流れるガロンヌ川の川岸で過ごす人々の姿が多く見られます。
そんなガロンヌ川に架かる橋の中で最も古い橋が、ポン・ヌフと呼ばれる橋です。とっても情緒のある橋で、川岸から橋を眺めるもよし、渡ってガロンヌ川の流れをじっと眺めるもよし、という素敵な橋です。
ポン・ヌフ周辺はカフェやレストランもたくさんあり、天気がいい日だとテラス席もあります。川の流れや橋を見ながらゆっくりコーヒーを飲むのもいい時間になります。
(5) ミディ運河
前述のガロンヌ川から分岐し、地中海へと繋がる全長240キロに及ぶ運河。大西洋と地中海との間を船舶で結ぶ大量の輸送ルートとして使われた歴史があります。
また、航空産業がトゥールーズに根付くと、まだレーダーなどに頼らずに人間の目で場所を確認しながら飛行するときは、この運河を目印に大西洋まで飛行をしたという大事な「指標」ともなった運河でした。
現在は運河クルーズで人気のスポットであり、また、散歩道としても多くの人に愛されています。文化遺産として1996年に世界遺産にも登録されました。天気のいい日に運河沿いをお散歩したりジョギングをしたりするのが、気持ちよくてオススメです!
※ミディ運河クルーズの詳細はこちらのHPより確認することができます。
(6) オーギュスタン美術館
14世紀に建築された聖アウグスティヌス修道院を利用した美術館。ドラクロワといった有名な画家の作品が展示されているほか、ロマネスク彫刻やゴシック彫刻も見応えがあります。
「展示室」だけでなく階段や廊下にも作品があるなど、建物全体に作品があり、とても見応えがあります。また、展示の仕方もオーソドックスに展示されているかと思えば斬新な展示の仕方をされているところもあり、とても楽しく美術鑑賞ができます。
建物の遺構は、緑とピンクのライトでポップに展示されています。
こちらも遺構。壁から飛び出すように、展示されています。
そしてこの美術館の一番の特徴が、「建物自体も素敵である」ということ。ロマネスク様式の柱頭彫刻、そしてゴシック様式の回廊は見応えがあります。
回廊にはガーゴイル(雨樋の機能を持った、怪物などをかたどった彫刻)がズラっと並んでおり、一つ一つの表情が微妙に違うので、見比べながら歩くのもとても楽しいですよ。
開館時間:10:00~18:00 ※水曜は21時まで
(休館日 1/1、1/5、12/25)
入場料:大人5€(約650円) 子供3€(約390円)
(7) アセザ館
交易で大金持ちになった大富豪、ピエール・アセザのお家がこのアセザ館。現在はバンベルグ財団の所有物となり、その内部はアセザが収集していた絵画や陶磁器のコレクションを展示する美術館となっています。
とても小さい「美術館」ですが、ルノアールやピカソ、アンリ・マティスやピエール・ボナール、クロード・モネといった一流画家たちの作品もあります。観光客で混み合うこともないので、ゆっくりと、心ゆくまで美しい絵画を楽しむことができます。
また、前述の通り、この建物はアセザのお家だったので、大富豪の「お家の中の様子」も楽しむことができます。たくさんの素敵なお部屋に目を向けることもお忘れなく。
開館時間 10:00~12:30 13:30~18:00
※木曜日は21時まで開館。休館日は月曜、祝日
入場料 8€(約1,040円)