店員さんってホントいろんなタイプの方がいるものです。やたらと話しかけたり、はたまた無愛想で不機嫌だったり…。今回は、ちょっとカチンときた店員に遭遇した後、予想外の展開が待っていたエピソードを紹介します。
年の差夫婦の小さな悩みごと
写真はイメージです。(以下同じ)
今回お話を聞いたのは、真矢さん(仮名・27歳)。夫とは一回り以上年が離れるいわゆる「年の差婚」で、夫の年齢は50歳だそうです。共通の趣味がきっかけで結婚にまで至った夫との関係はおおむね良好であり、夫が経営する不動産会社の経理を任され真矢さんは幸せな日々を過ごしていました。
「ただ一つ悩みの種がありまして…。童顔な私と貫禄のある夫が一緒にいると、街でよく親子だと勘違いされてしまうんです」ともらす真矢さん。
そんなある日、二人は郊外のアウトレットモールにショッピングへ行くことに。その目的は、もうすぐ誕生日を迎える真矢さんのプレゼントを買うことで、秋物のコートをおねだりしている真矢さん。お目当てのブランド店に入り早速夫と品定めを始めました。
「店内は、他に年配の女性がいるだけで洒落たBGMが流れとても落ち着いた雰囲気でしたね。だからこそ、あんな声が聞こえてしまったのでしょうが…」と、高級感のあるお店には満足していたものの、真矢さんの顔はどこか曇り気味。
店員のひそひそ話や態度にモヤモヤ……
実は、夫と品定めをしている時に、後ろの方でなにやらヒソヒソと話し声が聞こえたそうです。
「えっ違うって…」
「そっかな…」
その言葉が気になった真矢さんがとっさに振り向くと、スタッフは口を慌てて閉じその場を離れていきました。そのあからさまなしぐさに真矢さんは些か不快感を覚えたものの、気を取り直した矢先、レジ裏の方からまたもや雑談っぽい声が。
「親子?」
「パパ活だよ」
といった声が真矢さんの耳に入ります。
「言葉の端々から察するに、どうやら私と夫の関係をスタッフ同士で詮索しているみたいでした」
あまりいい気はしなかったものの、素敵なモスグリーンのコートを見つけたので、試着をお願いするためにレジへ向かった真矢さん。