そんなマックスの横で、ある本を読み聞かせていたルーカス。それは、1984年にアメリカの有名作家スティーヴン・キングとピーター・ストラウブが発表したファンタジーホラー小説「タリスマン」だ。
「タリスマン」は、12歳の少年ジャック・ソーヤーがガンに冒された母親を救うべく、神秘的な水晶“タリスマン”を求めてニューハンプシャーを飛び出す物語。ジャックはこの旅を通して、現実世界のアメリカと“テリトリー”と呼ばれるパラレルワールドを交互に行くことになる。テリトリーと言う名の並行世界では、人々や場所が現実世界の鏡像のように同じく存在しており、暗くてゆがんだ奇妙な世界だという。
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の生みの親であるダファー兄弟はつい先日、制作会社「Upside Down Pictures(アップサイド・ダウン・ピクチャーズ)」を設立したことを発表。その際、「タリスマン」のシリーズも制作中であることを明かしていたことから、この作品のファンであることはまちがいないだろう。
「ストレンジャー・シングス」同様、2つの世界が存在する「タリスマン」をルーカスがマックスに読み聞かせていたことは、ただの偶然とは思えない。もしかしたら、ダファー兄弟は、この小説の内容をインスピレーション源として、今後の「ストレンジャー・シングス」の展開を考えている可能性もあるだろう。
なお。ダファー兄弟は先日完結作となるシーズン5について、「マックスが昏睡状態(こんすいじょうたい)であることが重要なんだ。これがシーズン5に大きな影響を与える」と説明していた。
【こちらの記事も読まれています】