どうして日本ではキャッシュレスが進まないの?

(写真=PIXTA)

日本でキャッシュレス化が進みにくい理由を把握しておきましょう。

治安が良いので現金を持ち歩くのに抵抗がない

世界の国々と比べると治安が良いので、現金を持ち歩いていても盗難のリスクが低いです。また日本のお金は偽造しにくく、現金への信用が高いというのも特徴です。

キャッシュレス加盟店が少ない

キャッシュレス決済をするために、専用端末などを準備する費用がかかります。またクレジットカードの場合は決済手数料が発生するので、お店側の負担が増え加盟する店舗のメリットが少ないという理由もあるでしょう。

コロナウイルスによる日本人の意識の変化

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日本では2020年夏のオリンピック開催に向けて、キャッシュレス化が進むと考えられていました。しかしここで発生したのがコロナウイルスです。外出自粛が要請されると同時に、オリンピックを含めさまざまなイベントが延期や中止となりました。コロナウイルスで日本人の意識はどのように変わるのでしょうか。

現金が汚いと感じキャッシュレス化が進む?

米国立衛生研究所の報告では、コロナウイルスは飛沫で3時間、段ボールの表面に24時間、ステンレスの上では2~3日生きることもあるといわれています。これを考えると、不特定多数が触るお金にももちろん付着していると考えられるでしょう。

実際アメリカの連邦準備銀行では、アジア方面からの現金に放置期間を設け、処理を遅らせているというニュースがあるようです。つまり、お店側も顧客側もコロナウイルスの感染リスクを小さくしようと考えれば、現金のやり取りをしないキャッシュレス決済が優位となる可能性があるでしょう。

オンラインショッピングが増える?

日本でも緊急事態宣言が発令され、全国的に休業要請や外出自粛要請が出されました。食品や日用品を買うための外出はOKですが、極力外出しない方が感染リスクは小さくなるでしょう。

2020年3月にリエールファクトリー株式会社が行った「キャッシュレスに関するアンケート」の結果では、「コロナによる経済不安でキャッシュレス決済を使って節約しようと思うか」という質問に、「はい」と答えた割合は、もともとキャッシュレス決済による節約を意識していた人を含めると53%、そのうちコロナにより意識するようになった人の割合は14%いました。

コロナで日本の現金主義が変わるかもしれない

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コロナによって世界中の人の生活が一変しました。これまでの生活に固執していると、生活しづらくなる可能性があるため、柔軟に対応し、変化していく能力が必要となります。

なかなか進まなかった日本のキャッシュレス化も、目に見えないウイルスによって普及が進んでいくかもしれません。

文・山村望愛

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