集合と解散を繰り返す、未来に希望を投げておける仕事

――森井監督とは、大森立嗣監督の『光』の現場で一緒だったとか。俳優デビューの一菜さんもですが、スタッフ、俳優問わず、映画人が繋がっていく喜びを感じることはありますか?

井浦新、47歳の今だから分かる仕事の楽しみ「未来に希望を投げてる」
(画像=『女子SPA!』より引用)

『こちらあみ子』より

井浦「僕らの仕事は、縁があってこそだと思うんです。俳優だけじゃなく、いろんな部署を含めて、数週間から数か月、毎日同じものを一緒に食べて、同じように悩んで苦しんで、楽しみながら作品を作っていく。

 でもいつも面白いなと思うのが、どんなにこの組で一生映画を作っていきたいと思ったとしても、またその組で集まるというのはとても稀なことで、僕らは集合と解散を繰り返し続ける。人生の中で見れば本当に刹那的な時間を一緒に夢中になって過ごして、解散していくんです。

 若い頃は、ずっと続いたらいいのにと、とてもセンチメンタルな気持ちになっていました。もちろん今でも寂しさはありますが、かつては知らなかったけれど、今ではまた会えることを知っています。生きていれば、続けていれば、いつかまた会える時が来る。10年、20年経つときもありますけど、未来に希望を投げておくというか、楽しみを未来に置いておけるんです。

 森井監督は『光』もですが、実は熊切和嘉監督の『莫逆家族 バクギャクファミーリア』でも一緒だったらしくて、当時僕も役作りが大変だったので、あまり記憶がないのですが、でもこうしてまた会えたわけです。

『光』や『莫逆家族~』があったから、この作品に繋がったとは限りません。でも森井監督がこのプロジェクトを立ち上げて、その物語には哲郎というお父さんがいて、自分がいまそうしたお父さんの年齢になっていた。すべては縁なんだなと思います」

(C) 2022『こちらあみ子』フィルムパートナーズ

井浦新さんTwitter:@el_arata_nest/Instagram:@el_arata_nest

<撮影・文/望月ふみ ヘアメイク/NEMOTO(HITOME) スタイリスト/上野健太郎(KEN OFFICE)> 望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi

提供・女子SPA!



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