まずは問診で体の状態を確認

筋膜リリース注射がどのようなものかわかったところで、問診に移ります。問診では、どこにどんな痛みがあるのか、症状がどれくらい続いているのか、しびれがあるか、マッサージや整体などでの施術を受けているか、既往歴、運動の頻度などを確認します。

肩こりに「筋膜リリース注射」が効くってホント?実際に体験してみた
(画像=『女子SPA!』より引用)

症状や悩みについて、くわしく話を聞いてもらいました。

参考までに、私は主に左肩周辺に痛みがあり、人差し指から小指までが軽く痺れているという症状にかれこれ十数年悩まされています。ライターという職業柄、座りっぱなしになることも多く、運動は週一のジム通い、1回1時間程度のウォーキングを週に1、2度、毎晩のストレッチを行う程度です。

思っていなかった箇所が痛いことも

問診の次は触診です。イスに座ったまま左右の肩や首などを上下左右に動かしたり、押したりして可動性、痛み、コリ、張りなどのある場所を確認していきます。自身では何も感じていなかった箇所に触れられて初めて痛みを実感することも。

肩こりに「筋膜リリース注射」が効くってホント?実際に体験してみた
(画像=『女子SPA!』より引用)

触診をうける筆者

途中、「何か運動をしていました?」と先生。どうやら手首の曲がる角度でわかるそう。実際に筆者は幼少から社会人数年目まで趣味程度に空手と水泳をしていた経験があるのです。この先生……信用できる!

触診の後は先生に所見を聞きます。

「デスクワークの人が痛(いた)めやすい筋肉を、順繰りに傷めていっている印象を受けました」

痛めているのは自覚のある肩だけじゃないということ!?

「そもそも肩回りの痛みは姿勢によるものです。特にラップトップPCを使用している場合は画面までの距離が遠いので、体を丸めて使いがちです」

確かに、仕事でパソコンに触れているときは前のめり、かつ縮こまっています……。

先生のお話によると、骨や筋肉は独立しておらず、1か所のバランスが崩れると、ほかの箇所がバランスをとろうとするようです。それによって肩以外にも負荷がかかって痛みが出たり、なかには自分では気づいていないだけで、張りが現れている個所もあるそう。やはり姿勢の良さは大切なんですね。