渡辺大知(わたなべだいち)主演で、非モテ男性と風俗嬢の恋を描いたドラマ『ロマンス暴風域』(MBS/TBS系、火曜25時28分~ほか)に、第1話から衝撃を受けました。前クールの『明日、私は誰かのカノジョ』をはじめ話題作の多いドラマイズム枠で、原作は『おんなのいえ』『地獄のガールフレンド』などで有名な鳥飼茜の同名漫画です。

『ロマンス暴風域』渡辺大知は非モテ演技の天才だ。風俗嬢に恋する青年がリアル
(画像=『女子SPA!』より引用)
(C)「ロマンス暴風域」製作委員会・MBS リアルな男女の生き様、心や性の機微を描くことを得意とする鳥飼茜ワールドが、映像でどう描かれていくのでしょうか。次話への“引き”がハンパなかった第1話のおさらいと、本作の見どころをご紹介します。今からでもぜひ追いついて欲しい! ## 非モテ男性が、風俗嬢に運命の恋 高校の非正規美術講師であるサトミンこと佐藤民生(渡辺大知)。非モテの自分から抜け出そうと婚活するも、非正規を理由に女性たちから相手にされず、就活もうまくいきません。そんな自分を慰めるように入った風俗店で出会った風俗嬢・せりか(工藤遥)にひとめ惚れしてしまいます。
『ロマンス暴風域』渡辺大知は非モテ演技の天才だ。風俗嬢に恋する青年がリアル
(画像=『女子SPA!』より引用)

(C)「ロマンス暴風域」製作委員会・MBS

せりかに運命を感じたサトミンはそのまま風俗店に通い、風俗嬢らしくない素人っぽさを持つせりかも、まんざらでもない感じの態度。それが、またサトミンを虜にしていきます。

ふたりはお店の外でデートをすることに。恋人のように動物園デートを堪能し、いちゃいちゃするふたり。盛り上がるだけ盛り上がった別れ際、せりかは衝撃的なひと言を発します。「私、明日結婚する」と。

朝ドラでも活躍の渡辺大知、非モテ男子が上手すぎる

非モテ男子を演じたら右に出る者はいないと名高い、渡辺大知。本作の主演で、その真骨頂を見せています。

ロックバンド「黒猫チェルシー」(現在は活動休止中)のボーカルとして芸能活動をスタートした渡辺ですが、俳優としても数多くの作品で魅力を放っています。現在放送中の朝ドラ『ちむどんどん』(NHK総合)でも、主人公の姉にプロポーズをする、少し癖のある“御曹司”を見事に好演。その後、フラれて身を引いた際には、多くの視聴者から惜しまれる存在感を残しました。

他にも数々の名演がありますが、筆者のいちおしは『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系)で演じた、主人公・前田敦子の浮気を許し続けるミュージシャンの彼氏役。

『ロマンス暴風域』渡辺大知は非モテ演技の天才だ。風俗嬢に恋する青年がリアル
(画像=『女子SPA!』より引用)

(C)「ロマンス暴風域」製作委員会・MBS

本作のサトミンにおいては、とにかく“普通の男”を演じている渡辺。初めての風俗店での振舞い方から、非モテゆえにせりかにハマっていく様などが、本当に見事です。「なんで人生頑張んなきゃいけないの?身の丈で、ひっそりと生きるって人間的にいちばん害なくない?」と語る、いかにも今っぽい若者感を渡辺が演じることで、もの凄い説得力をもたせています。