1. 麻酔・手術の危険
近年の麻酔薬、麻酔モニター機器の発達や術前に検査をし、猫の状態を把握することによって麻酔中に死ぬということはほとんど無くなりました。しかし、どんなに検査を行い、モニターをしても麻酔が100%安全であるとは言い切れません。麻酔薬へのアレルギーがあったり、手術後に免疫力が低下し感染症を起こしたり、原因不明の発熱を起こしたりという危険性が伴います。
2. 子孫が残せない。
一度除去した臓器は元に戻りません。つまり、避妊や去勢を行うと、愛猫の遺伝子は永久に後世に残らなくなるのです。発情時の声に、また行動に悩まされている時は、去勢・避妊が最良のことと思えるかもしれませんが、何年か経った時に「この子の子供が欲しかった…」と後悔してしまうことがあるかもしれません。
3.太りやすくなる
避妊や去勢をすると、太りやすくなってしまうとよく言われます。これは何故なのか?という疑問は完全には解明されていませんが幾つかのホルモンが関与しているという報告があります。また、避妊去勢後には一日に必要なカロリー量が手術前よりも低下します。このため今までどおりの食生活を続けるとコロコロに太ってしまう可能性が大変高くなります。これを防ぐためにはきちんと食事量を飼い主が管理していく必要があるでしょう。
ちなみに私の愛猫は二匹とも避妊手術を行いましたが1匹はスリムなまま、1匹は巨漢になってしまいました…。体重管理って難しいですね。
4.性格がおとなしくなる
これは良いのか悪いのかわかりません。愛猫の性格が少しおとなしくなってしまう場合があります。物足りない、寂しいと感じてしまうかも知れません。
5.幼児性が残る
これも良いことか悪いことか判断ができません。幼児性が残ってしまう、ということは甘ったれのままで居続けるということでもあり、鬱陶しいかもしれませんし、愛らしいかもしれません。飼い主の方の受け止め方次第ですね。
避妊・去勢手術、行うか行わないかのどちらを選んでも、そこはかとなく後悔の念が付きまとうかもしれません。が、どちらかを選択しなければならない時には、『愛猫のため、自分のため、家族のために最適な事は何か?』を考えていきましょう。そうやって選んだものは最良のことと思いますから…。
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