7月5日からスタートした新ドラマ『ユニコーンに乗って』(TBS系)。永野芽郁や杉野遥亮といった若手俳優を中心としながらも、西島秀俊や広末涼子などベテランどころも出演するため注目度は高い。

永野芽郁『ユニコーンに乗って』は令和の『マイ・インターン』になれるか?名作との共通点
(画像=『女子SPA!』より引用)

(画像:TBSテレビ「火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』」公式サイトより)

 ただ、キャスト陣だけではなく、そのストーリーが不朽の名作映画『マイ・インターン』(2015年/ロバート・デ・ニーロ&アン・ハサウェイ出演)と重なる部分がちょくちょく伺え、今後の展開にワクワクする内容になっている。本作への期待感をまとめたい。

※第1話のネタバレを含む表現があります。

永野芽郁がIT企業のCEOに。可愛い西島秀俊にも注目!

 まずは1話の内容について。貧しい母子家庭に育ち、小さいころから9歳年下の妹・依里(武山瑠香)の世話を担っていた成川佐奈(永野芽郁)は、ユニコーン企業の敏腕社長・羽田早智(広末涼子)が大学で開催したセミナーに潜入する。そこで耳にした早智の言葉に心を打たれ、教育系アプリを展開するITベンチャー企業・ドリームポニーを設立。佐奈はCEOとして共同創設者の須崎功(杉野遥亮)らとともに、「ITの力で全ての人が平等に学べる場所を作りたい」という理念を掲げ、5年後にはメディアで度々取り上げられるほど勢いのある企業に成長させた。

 しかし、アプリの登録者数は減少傾向。CEOという立場ゆえのプレッシャーもすさまじく、押しつぶされるそうな佐奈。そんな折、功から現状を打開するため、即戦力となる人材の獲得を提案される。早速、採用面接を実施したところ、長年勤めていた銀行を退職した中年サラリーマンの小鳥智志(西島秀俊)が登場。

 プログラム経験はなく、IT企業特有の横文字ワードも全く理解できておらず、即戦力とはとても言えない。当然、智志は不採用になるが、ひょんなことから佐奈は智志と再会を果たし、ドリームポニーを躍進させる“新しい風”として智志の採用を決めた、というところで1話は終了。

 お仕事系ドラマではありながらも、功は佐奈に気のある素振りを見せており恋愛要素も楽しめそうだ。なにより、採用が決まりメンバーで記念撮影を撮る際、スティーブ・ジョブズのような黒ハイネックにデニム姿で登場した智志はとても可愛かった。西島の一挙手一投足にも注目したくなる作品だ。

西島はロバート・デ・ニーロ?『マイ・インターン』との共通点

 冒頭でも述べた通り、門外漢のおじさんがIT企業に就職する、という展開は映画『マイ・インターン』と似ている。実際、憧れの早智から辛辣(しんらつ)な言葉を向けられ、意気消沈した佐奈に智志は「どうしてスタートアップ企業の多くが3年以内に消えてしまうのか、気になって調べてみたんです」「一番多い理由はCEOが諦めてしまったからだそうです」「でも、成川社長は私が記事を読む限りですが、昔抱いた夢を今も変わらず持ち続けている」と声をかける。ジュールズ・オースティン(アン・ハサウェイ)に寄り添うベン・ウィテカー(ロバート・デ・ニーロ)のように、立ち直るキッカケを与えたのだ。

永野芽郁『ユニコーンに乗って』は令和の『マイ・インターン』になれるか?名作との共通点
(画像=『女子SPA!』より引用)

「『マイ・インターン』DVD」 (ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)

 さらには、智志が“若僧”に“ご指導ご鞭撻をいただく”ことも少なくなさそうだ。上の世代の人からすれば胸がキューっと締め付けられるシーンも散見されるかもしれない。ただ、ベン同様、慣れないIT企業に悪戦苦闘しながらも信頼を獲得していく智志の前向きな姿勢には期待したくなる。